Books

塚本邦雄

島内景二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305706195
ISBN 10 : 4305706199
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本の歌の歴史に大きな足跡を残した代表的歌人の秀歌を、堪能できるように編んだ初めてのアンソロジー。本書は前衛歌人・塚本邦雄の歌を50首掲載。塚本が追い求めた「短歌」の生命力に肉迫する。

【著者紹介】
島内景二 : 1955年長崎県生。東京大学文学部卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、電気通信大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア

    塚本邦雄の歌集はこれまでに愛唱(偏愛)してきたが、こうしたアンソロジーで読むのは初めて。塚本は31歳の第1歌集『水葬物語 』から81歳の第24歌集『約翰傳僞書』にいたるまで(それ以外に未完の歌集もある)実に膨大な数の歌を詠んできた。その中から50首を選び出すのは実にたいへんな作業だったと思われる。本書の選者は日本文学研究者の島内景二氏。残念ながら私の思う塚本とはいささか違ってはいるのだが。「日本脱出したし皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも」(『日本人霊歌』)ー1首だけは選べないが、あえて選べばこれか。

  • 新地学@児童書病発動中

    「建つるなら不忠魂碑を百あまりくれなゐの朴ひらく峠に」のような社会的な歌と、「馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人恋はば人あやむるこころ 」のような耽美的な歌が、この歌人の中で両立していることに、心を打たれた。塚本邦雄氏は戦中派の歌人で、広島の原爆を経験している。戦争の残酷さ悲惨さを忘れることなく、作歌を続けた歌人だった。この本の中には「戦争と日本語に対して宣戦布告した」と激しい調子で書かれている。言葉を通して社会の負の側面と闘おうとしたこの歌人の姿勢に、深く共感した。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #塚本邦雄 #短歌 錐・蠍・旱・雁・掏摸・檻・囮・森・橇・二人・鎖・百合・塵 #返歌 無逆他大小類部早遅前後hazop示す漢字一文字 #計画者の一日 http://bit.ly/1K5TCw1 見出し語一覧 http://bit.ly/1ZUyS3z コレクション日本歌人選は全部読む予定で止まっていた。スタバde朝活読書会で紹介有。

  • 夜間飛行

    《錐・蠍・旱・雁・掏摸・檻・囮・森・橇・二人・鎖・百合・塵》…五七五七七で読めた時は嬉しかった。何度も呟き、すらすら言えるようになってさらに嬉しかった。鋭い痛みを伴う歌でも、何かが伝わることに慶びがある。歌の奥底に何があるかは決して明かされない秘密だが、作者の掲げる言葉の枝葉を受け取り、読者が自らの樹を創る事によって歌は成り立つ。《ディヌ・リパッティ紺の樂句斷つ 死ははじめ空間のさざなみ》《枇杷の汁股間にしたたれるものをわれのみは老いざらむ老いざらむ》…奥の奥を覗き込む慶び、口ずさむほどに心が沸き立つ。

  • tonpie

    「殺戮の果てし野にとり遺されしオルガンがひとり奏でる雅歌を」「日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係も」塚本邦雄は言葉とイメージの桁外れのコレクターだ。情熱的に渉猟した膨大なコレクションを飽かず精力的にいじくり廻し、作品に定着させたものはその組みあわせの「結果」である。1つの歌にも非常に意識的で多次元の操作を行っており、それがともすれば感情移入しにくい、クールな印象を人に与えるのかもしれない。作品だけ軽く読んでも、「作者の顔が分からない」のだ。私も、なんとなく豪華絢爛な印象から敬遠していた。↓

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items