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キツネ目 グリコ森永事件全真相

岩瀬達哉

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065231296
ISBN 10 : 4065231299
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

拉致された青年、被害企業の経営陣らに刻まれた犯人の姿と声「犯罪はスポーツや」足かけ12年の圧倒的な取材。小説を超えた、「真実」だけが持つ迫力。

目次 : 序章/ 1 堤防道路 運命の15秒/ 2 けいさつのあほどもえ―147通の手紙/ 3 「キツネ目の男」登場/ 4 天国から地獄―森永製菓の闘い/ 5 滋賀県警の一番長い日/ 6 虚勢の果て/ 7 キツネ目と仲間たち/ 終章

【著者紹介】
岩瀬達哉 : 1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。2004年、『年金大崩壊』『年金の悲劇』(ともに講談社)により講談社ノンフィクション賞を受賞。同年「文藝春秋」に掲載した「伏魔殿 社会保険庁を解体せよ」で文藝春秋読者賞を受賞。2020年、『裁判官も人である 良心と組織の狭間で』(講談社)によって日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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一時期、未解決事件に興味があって未解決事...

投稿日:2021/07/21 (水)

一時期、未解決事件に興味があって未解決事件の本を読み漁っていた時期があった。そして日本の未解決事件の中でも1,2位を争うのがこの「グリコ森永事件」です。当然未解決事件なのだから全真相なんて書ける訳がないと思いつつもノンフィクション大賞にノミネートされていた事もあり、興味を持って手に取りました。著者は12年にも渡る長き取材と膨大な資料を読み込んでいて、その検証は確かに読みごたえはありました。ただ真相に至る真新しさはなく、全真相と言ってしまうのには物足りなさを感じました。そもそも論ですが改めて事件の全容を追うと、当時の警察の杜撰な捜査体制と隠ぺい工作がえげつないとそっちの方が気になってしまいました。ちゃんと初動で警察がキチンと捜査を行えば、遺留品も脅迫状も目撃情報も多数あり未解決になる事件ではなかったのにと素人でも思ってしまいます。

sorano さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    「本屋大賞2021年ノンフィクション本大賞」ノミネート作という事で読みました(2/6)。岩瀬 達哉、初読です。グリコ森永事件自体が興味深く、著者の文章も悪くなく、楽しめたんですが、このタイミングでの出版が疑問です。後キツネから頼まれたので、一言言わせてもらいます。「かい人二十一面相え あんたらのあほのリーダーのせいで、わてらキツネ一族は、えろう風評被害を被ったんや。このままではあんたらの子孫末代まで呪わなあかん。それが厭やったら、大阪に日本一大きい稲荷神社建立し、お稲荷さん献上し。キツネ一同🦊🦊🦊」

  • ろくせい@やまもとかねよし

    事件の本質は金銭奪取。詳細な取材の事実を、全体を俯瞰しながらまとめたレポート。とても興味深く読み応えがあった。84年3月から85年8月の長期におよんだグリコ森永事件。センセーショナルな仕掛けや実質的被害もないことから雲を掴むような印象。著者はその本質を見事に推論する。狡猾な企業恐喝。標的は1社ずつの連続犯ではなく、複数を並行した恐喝で、メディアと警察を刺激しながら、企業を直接取引へと追い込み、適宜仕掛ける犯行声明はいずれか企業からの金銭奪取を目的に計算されたものだと考察する。犯人の金銭奪取成功にも言及。

  • 真香@ゆるゆるペース

    図書館本。グリコ森永事件があった頃はまだ物心つく前だったので、リアルタイムでは知らなかった私。これまで情報を断片的にしか知らなかったのだが、時系列で事件の内容が克明に記されており、全容を知ることができた。当時、事件に深く関わった刑事、警察幹部、被害者、ターゲットにされた企業の経営者など、足掛け12年にも及んだ執念の取材は圧巻としか言いようがなく、大変読みごたえのある一冊。結局犯人を捕まえられずに時効を迎えて事件は迷宮入りしてしまったが、今もどこかで犯人が生きていて普通に生活しているのかと思うと恐ろしい。

  • utinopoti27

    戦後最大の未解決事件の一つ『グリ森』は、今まで様々な切り口で、小説やノンフィクションの題材にされてきた。本書は、主に犯人グループに迫る捜査にスポットを当てたノンフィクションだ。「全真相」と煽るほどの目新しい事実はないが、膨大な資料に基づく検証と、関係者へのインタビューで構成された内容は、それなりに迫力がある。大阪府警はなぜあのような失態を繰り返したのか、当時の内部事情に触れる証言も興味深い。ただ、これまで社会の闇に鋭く切り込む著作を数多く発表してきた岩瀬氏にしては、やや物足りない出来だったかもしれない。

  • fwhd8325

    子どもの頃から、古くは下山事件、三億円事件のような未解決事件への興味は尽きません。この事件は、リアルタイムで経験していますが、この著書が今まで読んだ中で一番しっくりしました。事件を軽く見ていた警察の体質が、この事件後の教訓にになっていれば良いのですが、犯人がおちょくっているように、おそらく、今も変わらない体質なんでしょう。とても面白い。

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