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末枯れの賑ひ 句集

岩淵喜代子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784781416151
ISBN 10 : 4781416152
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

◆第七句集

末枯れの賑ひにあり雑木山

末枯れが始まると、林はその空を少しずつ広げて、いつの間にかどの樹も残らず裸木になってしまうのです。毎年その経緯を眺めながら、林の根元に日差が行き渡るのを、なぜかほっとしながら眺めています。
(著者)


◆自選十二句
花八手象牙の蕊をこぼしをり
ひとびとに柳絮飛ぶ日の来たりけり
仏法僧月に模様の生まれけり
河骨は今日も遠くに咲いてをり
空蝉の中より虹を眺めたし
牛たちに夏野の乳房四つづつ
草笛を吹いて己を呼びもどす
脚二本顕はにしたる羽抜鶏
蛭が出て坊さんが来てくれにけり
何もなき部屋に夕焼満たしけり
夫が来てしばらく桐の実を仰ぐ
綿の実を握りて種にゆき当たる

【著者紹介】
岩淵喜代子 : 1936年10月23日東京生れ。2018年句集『穀象』により第33回詩歌文学館賞受賞。第11回日本一行詩大賞受賞。評伝『頂上の石鼎』埼玉文芸賞評論部門受賞。評論『二冊の「鹿火屋」』公益社団法人俳人協会評論賞受賞、「鬣」賞受賞。現在「ににん」発行人、日本文藝家協会会員、日本ペンクラブ会員、俳人協会会員評議員、現代俳句協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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