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私にとっての憲法

岩波書店編集部

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000611992
ISBN 10 : 4000611992
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

施行から70年。私たちはこの憲法をどれだけ使いこなし、その理念を自分たちのものにすることができたのか。自身の憲法体験、自らの憲法観、憲法を活用するためのヒント、改憲をはじめとする憲法論議への提言、憲法をめぐる深い洞察等々、さまざまなジャンルで活躍する53人の発言。巻末には日本国憲法全文を収録。

目次 : 1(理念は力を持っている(坂本龍一)/ 想いをつなぐ(竹下景子) ほか)/ 2(学校、職場、そして報道の現場で、いま(永井愛)/ 変えるべきは社会(仁藤夢乃) ほか)/ 3(宛先はどこなのか(熊谷晋一郎)/ おかっぱとヘアゴムの「尊厳」(黒澤いつき) ほか)/ 4(ガラス細工の至宝(笙野頼子)/ 憲法に責任を押しつける前に(PANTA) ほか)/ 5(多様性の器としての憲法(平野啓一郎)/ 未来へ向けた人民のための導きの星として(原寿雄) ほか)/ 6(立憲国家のメルトダウン(西谷修)/ 無題(鹿島徹) ほか)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tui

    押し付けられた憲法、という論の視野の狭さ。そして、戦争を禁止する条項を入れるよう当時の幣原首相がマッカーサーに提案した事実の重さ(を無視している改憲論者の罪のさらなる重さ)。現首相が改憲したがっているのは知っていても、そもそも憲法のことを私はよく分かっていなかった。それを教えてくれた本です。自民党の改憲草案は、ネットなどで一読の価値あり。今あるものを否定することは簡単だし、より良いものがあるのなら、変えればいい。ただし、与党の公式な改憲草案がこの酷さでは、それでも彼らに改憲を委ねたいとはとても思えません。

  • 浅香山三郎

    『私の「戦後70年談話」』に続くシリーズ。様々な切り口から著者各位の憲法観、憲法体験、憲法の内実化が語られる。比嘉慂「ガンバレニッポン、ガンバレニッポン」、半藤一利「第九条のこと」、佐藤直子「免田栄さんの黒髪」、久米宏「六時二秒前」がとくに印象に残つた。

  • seki

    護憲派というか、今の政権下での憲法改正に疑問を持つ人々の意見集といったところか。様々な分野の著名人が現憲法への思いを綴っている。ただ、感情論だけで、改憲反対という意見も少なくなく、そこが残念な印象である。大学で法律を専攻した私としては、今の憲法は押し付けでもないし、あの短い期間で制定したとは全く考えられない素晴らしい憲法だと思っている。かといって、このままで良いとも思わない。しかし、憲法は普遍的かつ国民全体のものであり、時の政権によって、内容が左右されるべきではない。憲法とはそういうものと思っている。

  • まさこ

    理念と現実が違うこと。憲法と日米安保。日米地位協定。沖縄問題から見えてくる。平和維持活動と集団的自衛権の混同。専守防衛。押し付け憲法論、具体的な箇所は。諸国民との協和とグローバル時代。(地方の首長選挙方法)。不断の努力が必要ということ。「政府の行為による」戦争の惨禍、自国に専念して他国を無視してはならないという前文。

  • なおこっか

    松元ヒロ先輩はじめ、信頼する書き手が何人か居たので手にした。私にとって、と題にある通り個人的な立場から憲法を語る人も居、それに共感し憲法を考えるきっかけとする人も居るだろう。だが現時点は既に、個人的な、部分的な、話ばかりしていては駄目だと思う。感情だけに訴えても、9条だけを取りあげても足りない。そも憲法とは国民とは主権とは、それら当たり前の様に思っていた事が当たり前ではなくなっているから。護憲か改憲か、右か左か、そんな単純な二者択一の話ではない。情勢を俯瞰していると思える書き手の名をいくつか控えた。

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