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他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑 幻冬舎新書

岩波明

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344983908
ISBN 10 : 4344983904
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan

Content Description

マスコミやネット住民はバッシングが大好物。失言やトラブルによって「悪人」となった対象を見つけては非難するが、最近ここに一般の人も追随し、まるで国民総出のいじめの様相に。このとき、非難する側は必ず「正義」を振りかざすが、実は他人を傷つけて楽しむ心理も混在する。もともと、似た価値観を共有する日本人は、差異に対して敏感で嫉妬を抱きやすく、異物を排除する傾向が強い。さらに、適度に豊かな現代には空虚さが蔓延し、若者は悲観的で自信がない。現代人の心の歪みを、精神科医である著者が斬る!

目次 : 第1章 世界が小さくなり、ぼくらは過激になっている/ 第2章 スキャンダルをショーとして楽しむ国民とマスコミの卑俗/ 第3章 はたして、マスコミと一般大衆はすべてを裁ける「神」なのか?/ 第4章 だれでも、突然「クレーマー」になる可能性を持つ/ 第5章 日本的な「嫉妬」が引き起こすもの/ 第6章 「規範」がないゆえに、他人に不寛容になる?―日本人の本質についての考察/ 第7章 日本人は世界的に見て、「孤独で、悲観的で、自己評価が低い」/ 第8章 長きにわたりバッシングの苦しみの中にある雅子妃殿下

【著者紹介】
岩波明 : 1959年、神奈川県生まれ。昭和大学医学部精神医学講座教授。85年、東京大学医学部卒。東大病院精神科、東京都立松沢病院、埼玉医大精神科などを経て2012年より現職。15年より、昭和大学附属烏山病院長を併任。精神疾患の認知機能、司法精神医療、発達障害の臨床研究などを主な研究分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ばりぼー

    正義派を装い、無差別に他人を攻撃する日本社会の「不寛容さ」に焦点を当て、様々な社会現象の分析を行なった書。有名人のバッシングは、以前ならマスコミ(マスメディア)の専売特許でしたが、ネットの普及に伴い一般大衆にも参加可能になり、事態を深刻化させてしまいました。「権力者が王座から引きずりおろされる様は、それが正当な理由によるものでなくても、楽しめるショー」であり、「均質性の大きい日本社会においては、周囲の人との微妙な差が、ことのほか目について」「その差異が嫉妬をかきたてやすい」という指摘は的を射ています。

  • GAKU

    バッシングが過熱する最近の日本の社会構造を、精神科医の岩波明さんが実際のケースを挙げながら独自の視点で考察。日本独特の要因が複雑に絡み合っている事を述べています。ただあまり裏付けという物が感じられず精神科医とはいえ、あくまで一個人の私見のように感じました。この方の著書は最近何冊か続けて興味深く読ませていただきましたが、こちらは今一つでした。結局匿名性というバリアの内側での発言だから制御が効かず、些細な事でもバッシングに至ってしまうのではないでしょうか?

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑。岩波 明先生の著書。バッシングできる相手を見つけて相手が立ち直れないくらいのバッシングをする。少しの失言や過ちを許さないでバッシングにつぐバッシングでとことん追い詰める。正義をふりかざしているつもりでも自分勝手で高慢ないじめにしか見えないことだってある。必要以上のバッシングや自分勝手で高慢ないじめをするのは、自分に自信がないからなのかも。でも気がつくと私自身も他人を非難してばかりいる人たちの一人になっていることだってあるかもしれない。

  • リキヨシオ

    「日本人のネットマナーは最悪」といわれている。正義派を装った書き込みは他人を傷つける事と徹底的に糾弾して捻り潰す事に繋がってくる。他人を糾弾する時、自分は完全無欠な神だと錯覚する。SNSによりあらゆる物が身近になり日本人が持っている嫉妬と羨望から好き嫌いによる糾弾が始まる。政治家の不祥事や芸能人のスキャンダルが国民にとってショーになっている毎回問題の本質は論じられる事はなく時間の経過と共に忘れ去られる。日本人特有の不寛容さや非宗教性に悲観的で自己評価が低さ。ネット上のルールがなさすぎるのも問題だと思う。

  • ばりぼー

    再読。現代の日本社会は、古くからの「絆」や「しがらみ」といった伝統的な慣習を切り捨てて、それらから自由になることを目指してきた。特に都市部においては、個人は出自を背負わない、ただの「一人」として「浮遊」することが可能となった。欧米の一神教的世界観とは異なり、「宗教」が社会の規範となっていないため、日本では誰でも「神」になり得る。最近の若者は、極めてスゴイ人を「神」と呼ぶ。アイドルの心の広い対応を「神対応」といい、さらに凶悪な犯罪者までも「神」とあがめるネットの風潮は、日本独自の倫理観のなさを示している。

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