駒場の空にかかる月 地方の県立高校生、東大へ

宮崎県出身の前田俊久は、一九八九年（平成元年）四月、東京大学教養学部文科１類（法学部進学予定）に入学した。東大生としての東京での生活は、楽しいことばかりではなく、苦しいことも多かった。地方の県立高校生だった俊久は、駒場キャンパスでの日々を通じ、少しずつ成長していく。東大・東大生のリアル、そして平成初期の時代の息吹を描き出す青春時代小説。東大法学部卒、法学博士、官僚・学者・作家の顔を持つ著者の想いが詰まった珠玉の一作。

【著者紹介】
岩切祝史 : １９７０年（昭和４５年）１２月生まれ。宮崎県出身。宮崎大学教育学部附属中学校を経て、１９８９年（平成元年）３月に宮崎西高校理数科卒業。現役で１９８９年（平成元年）４月、東京大学教養学部文科１類に入学。１９９３年（平成５年）３月に東京大学法学部を卒業後、４月に国家公務員１種（現・総合職）の官僚として自治省（現・総務省）に入省。１９９７年（平成９年）４月、東京大学大学院法学政治学研究科に入学し、法学修士号・法学博士号を取得。その際の博士論文は特別優秀賞を受賞。２００４年（平成１６年）１０月から地元（宮崎県）の大学で助教授（准教授）、教授として勤務。現在は法学者・政治学者・元官僚として執筆・講演を行うとともに、小説をはじめ多分野にわたり活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）