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軍務局長 武藤章

岩井秀一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396116941
ISBN 10 : 4396116942
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

昭和陸軍を体現し、昭和史の鍵を握る男
武藤章は昭和陸軍のなかでも強い存在感を放っている。
2・26事件後に成立した広田弘毅内閣では組閣に介入、盧溝橋事件後は日中戦争を推進し、
近衛文麿の新体制運動に参画したが、日米間に暗雲が漂うと避戦に尽力。
開戦後は師団長、方面軍参謀長として戦闘に従事した。
戦後は東京裁判においてA級戦犯とされ、巣鴨拘置所で処刑された。
また、武藤が務めた軍務局長は昭和10年代、軍内外に強い政治力を発揮し、
時の政権をも左右するほどの権勢を誇った。昭和史の折々に登場する武藤、
その生涯を追うことで、昭和史と昭和陸軍を読み解く。
武藤家等への取材で得られた、貴重な証言および写真も掲載。

(以下、目次より)
第一章 煩悶――軍人に向いていない青年
第二章 派閥抗争
第三章 日中戦争
第四章 軍務局長(1) 新体制運動
第五章 軍務局長(2) 日米交渉
第六章 軍務局長(3) 開戦へ
第七章 師団長として
第八章 フィリピンの戦い
終 章 東京裁判、そして死

【著者紹介】
岩井秀一郎 : 歴史研究者。1986年、長野県生まれ。2011年、日本大学文理学部史学科卒業。以後、昭和史を中心とした歴史研究・調査を続けている。著書に、『多田駿伝』(山本七平賞奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    東京裁判で最年少の死刑判決を受けた軍人で、いろいろと取り沙汰されることの多い人物の評伝。「複雑な人物」と著者も書くように、押しの強さやかなり強硬な発言もあったようだが、一面的な評価に終わらせない著者の努力は成果となっていると思う。子煩悩であったり、玉砕を軍事的見地から否定したりしたことは初耳。この著者の軍人の人選はかなり面白く、いくつも読むことによって特に陸軍の多様性が見えてくる。しかし同時に、陸軍という組織が実は目的を見失っていたのではないかという印象も受けた。日本陸軍には芯の通った哲学が感じられない。

  • オールド・ボリシェビク

    極東軍事裁判でA級先般のうち、最も若くして絞首刑となった武藤章は傲岸不遜で「無徳」とも呼ばれた。盧溝橋事件後、日中戦争の拡大を進め、政治にも深くかかわったとされるが、著者はいったん、そのような先入観から武藤を切り離し、実際にはどうであったのか、資料を駆使して全体像を描いていく。その結果、現れるのは、結局は歴史の流れに翻弄されてしまった軍人の姿であると思う。労作である。

  • 高木正雄

    井上章を名乗った時期があるとは中々知られていないのではないだろうか。陸軍による政治介入の象徴のように言われる人だが、広田・米内内閣での舞台裏がよくわかった。しかし省部勤務ばかりで佐官の時に部隊勤務をしていないのはこの人ぐらいだろうか(笑)軍務局長時代の東条との絡みが驚くほど少ないのは驚いたが、武藤を飛ばした後の省内をイエスマンで固めたのは有名な話。面白かった。

  • フゥドゥ

    読了。大戦冒頭で中将にして陸軍省軍務局長という重責にいた武藤章の足跡を丁寧に追った一冊。人物の感想としては「理想の上司で最高の部下」というイメージ。天賦の才も努力の結果もあるだろうけど実務能力の高さはピカイチかと。何度も思うけどほんと陸軍悪玉論って虚構もいいとこだよね。どこに戦争回避できたポイントがあるのやら(やっぱ松岡か?)。そして東京裁判、武藤が極刑に処された理由は見せしめか田中隆吉の私怨か。生きてたら戦後に政治家になってたかな?いや、恬淡としてお坊さんとかになってたりして

  • onepei

    自分の作った流れに押し流されていく感じ

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