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嫌な女を語る素敵な言葉 恋愛ホラ-

岩井志麻子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396333706
ISBN 10 : 4396333706
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2007
Japan

Content Description

「朱実になりたかったのかな、真佐子って」―美人で人気者の朱実が殺され、不美人で嫌われ者の真佐子が疑惑の対象に。二人は短大時代からの親友だが、周囲の人間の証言を重ね合わせると、二人の印象は二転三転、恐るべき素顔が浮かび上がる!羨望、嫉妬、憎しみ…心奥に隠された女の本性を、著者ならではの感性で暴く、あまりにも残酷で甘美な恋愛ホラー。

【著者紹介】
岩井志麻子 : 岡山県生まれ。1999年、「ぼっけえ、きょうてえ」で日本ホラー小説大賞を受賞し注目される。同作を含む短編集で山本周五郎賞を受賞。2002年、『チャイ・コイ』で婦人公論文芸賞、『自由戀愛』で島清恋愛文学賞を受賞。女性の視点から人間関係を鋭く描いた作品で高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • うーちゃん

    装画が好き。内容は、一話目の表題作が良くてあとはだんだん・・という印象。クオリティーが低いなんてことはないんだけど、普通の会社員、普通の主婦、といった設定から離れすぎて、闇堕ちした元アイドルとか、禁忌を犯した過去を持つ風俗嬢とかになってくると、自分としては現実味を感じられなくて、なんかもういいや・・ってなっちゃう。それでも思うのは、岩井志麻子さんは"自分が書くべき女の姿"というものをきっちり理解し、ぶれずに書き続けている人なんだということです。 「ねえ。心が黒い人と心がない人、どっちが悪いのかな。」

  • リッツ

    再読。どんな話だっけ?とちら見するつもりが最後まで(笑)モチーフは実在の事件を匂わせたり、体験?近辺の噂?なんにしてもコワイ話ばかり。まったく他人事じゃなく隣にいたり、自分のなかにもいるかもしれない痛くて危ない女たち。妄想と現実のあわいがやばい、でも面白いし、また読みたくなる岩井志麻子さんです。

  • nAoo

    女のイヤーなとこをうまいこと書き上げた小説です。 やっと読み終わった!もっと前向きな話を次は読もうっと。

  • 中野(racoon)

    ★★★★☆ 「恋愛ホラー」って扉に書いてあるけど男はほぼ蚊帳の外(笑)でも嫌な女、怖い女(精神的な意味で)満載で、短編のわりには一話がちゃんと長くてストーリー性があって楽しかった!「自意識」にまつわるちょっと怖い…っていうかキモい話が多かった。たしかに、中途半端な美人よりは並の並やいっそブスのほうが悩みは少なかろうって想像もかきたてられる。下心も込みとはいえ近寄ってくる人間がたくさんいる目立つ人っていうのは、光も闇もたくさん目にしてるんでしょう。ずっと底よりも、上げてから落とされるほうがダメージでかい。

  • Taito Alkara

    女の怖さが滲み出る作品集。特に精神ににじり寄ってくるような部分はとても参考になる。じりじりときて、鳥肌がたつ。そういうところこそがホラーの真骨頂。女の嫌な部分は、読んでて嫌になるけど、精神的に迫ってくるところがうまい。知りたいような知りたくないような、現実の世界での真のホラーを感じられる作品でした。

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