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七つのカップ 現代ホラー小説傑作集 角川ホラー文庫

岩井志麻子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041142042
ISBN 10 : 4041142040
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

収録作
小野不由美「芙蓉忌」(『営繕かるかや怪異譚 その弐』角川文庫
山白朝子「子どもを沈める」(『私の頭が正常であったなら』角川文庫
恒川光太郎「死神と旅する女」(『無貌の神』角川文庫
小林泰三「お祖父ちゃんの絵(『家に棲むもの』)角川ホラー文庫
澤村伊智「シュマシラ」(『ひとんち』光文社文庫
岩井志麻子「あまぞわい」(『ぼっけえ、きょうてえ』角川ホラー文庫
辻村深月「七つのカップ」(『きのうの影踏み』角川文庫
朝宮運河●解説

【著者紹介】
朝宮運河 : 怪奇幻想ライター・書評家。1977年北海道生まれ。ホラーや怪談・幻想小説を中心に、本の情報誌『ダ・ヴィンチ』やエンターテインメント・マガジン『怪と幽』、ブックサイト「好書好日」など各社媒体の書評・ブックガイドなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    同じようなアンソロジーの「影牢」を読み終わったのでこちらの方も手に取りました。この作品の中でも既読のものがあり(小野不由美、澤村伊知、岩井志麻子)ましたが、再読に耐えるかなり怖いものでした。山白朝子さんの作品は、いじめとホラーということですが最後の結末には救われる気がしました。辻村さんの作品は最近のホラーの傾向を示している気がしました。

  • yukaring

    「ホラー小説傑作集」と言われるとついつい手に取ってしまう。実際に好きな作家さんばかりのラインナップで朝宮運河さん編となると間違いなしのチョイスが嬉しい。死霊に魅入られた男性の心理描写に恐怖する小野不由美さんの『芙蓉忌』や死神に連れられた少女が彼に言われるがままに暗殺を繰り返し、辿り着いた残酷な運命を描く恒川光太郎さんの『死神と旅する少女』などどれも粒ぞろい。タイトルともなっている辻村深月さんの『七つのカップ』は理由がわからない不気味さが込み上げてくるまさに現代の怪談。姉妹編の『影牢』も積んでるので楽しみ。

  • sin

    小野−誰彼問わず道行きに誘い込むのはあさましいが現代版牡丹灯籠…山白−いじめへの復讐か、生への執着か…恒川−歴史を変える殺人にも増して報酬殺人のあさはかさ…小林−キングの『ミザリー』より悍しい…澤村−知ってはいけない…岩井−二つの言い伝えに共通するのは男の身勝手…辻村−無責任な怪談話と当事者の悲痛…昨年(2024年)、創刊から三十周年を迎えた角川ホラー文庫、その節目の年を記念して編纂されたアンソロジーで、こちらは比較的近年の安定した力量の作品が揃って収められている。ホラーと一括りに出来ない多様性を感じた。

  • ひさか

    幽vol.22(15年1月)小野不由美芙蓉忌、vol.27(17年6月)山白朝子子供を沈める、vol.25(16年6月)恒川光太郎死神と旅する女、03年3月刊角川ホラー文庫家に棲むもの小林泰三お祖父ちゃんの絵、ジャーロ64号(18年6月)澤村伊智シュマシラ、99年10月角川書店刊ぼっけえ,きょうてえ岩井志麻子あまぞわい、13年11月MF文庫ダ・ヴィンチ刊階段実話系/愛辻村深月七つのカップ、の2010年代の7編のアンソロジー。恒川さんの時間ファンタジーの世界観が興味深く楽しい。小野さんの芙蓉忌の余韻が良い。

  • のりすけ

    ホラーアンソロジー。ほとんどが既読だったものの、記憶がポンコツなせいでしっかり楽しむことができた。『シュマシら』の檻が順番に開いていくシーンは最高。『子どもを沈める』誰にとっても不幸な復讐。『あまぞわい』は情念の湿度がねっとりしてて高い。『七つのカップ』はなんだか泣けてきた。

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