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北方領土問題 4でも0でも、2でもなく

岩下明裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121018250
ISBN 10 : 4121018257
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2005
Japan

Content Description

日本とソ連の戦後処理交渉の中で生まれた北方領土問題。事態が進展しない中、中ロ間で同じく第二次世界大戦に由来する国境問題に終止符が打たれた。政治的妥協への道筋を検討し、日ロ間への具体的な応用を探る。〈受賞情報〉大佛次郎論壇賞(第6回)

【著者紹介】
岩下明裕 : 1962年(昭和37年)熊本県に生まれる。九州大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。九州大学法学部助手、山口県立大学国際文化学部助教授、北海道大学スラブ研究センター助教授を経て、同センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    北方領土について様々な考察をした1冊。やはり四島一括返還は難しいように感じる。実際の交渉はアメリカに左右されないようにするなら自国で国防を充実せざるを得ないのではと思う。個人的にはいつかはフィフティ・フィフティで終わる印象。

  • Saku

    北海道出身者としては、子供の頃から「返せ!北方領土」の看板やテレビCMで身近な問題だった。しかし、なかなか進展しない交渉にあきらめムードすら感じられる様になってきている。日本がこれまでの様に四島をまとめて返せと主張し続けたとしても、ロシアは絶対に返してはくれないだろう。平和条約を条件に歯舞、色丹の二島は戻って来るがそれで問題解決とは国民感情が許すまい。では如何にするべきかというのが、中露の領土問題解決の手法を元に提案される。ここに来て交渉が進みそうな気配があるが、どういう決着が良いのか考えて見たい。

  • 樋口佳之

    千島の先住民がアイヌ民族であることは議論の余地がない。要するに、ロシアも日本もいわば、帝国主義へと向かう時代背景の下、自国の国のかたちを整える過程 で、島の取り合いをしたのであり

  • かんがく

    タイトルは詐欺では?「北方領土問題」と言いながら、前半は著者の専門である中露の国境問題について。ただ、すでに解決に成功している領土問題から北方領土について考えるアプローチはとても面白かった。

  • coolflat

    1956年、共同宣言を発表する方式で日ソは国交回復を成し遂げた。だが当初目指していた平和条約ではなく共同宣言というやり方で国交回復がなされたのは、日本の国のかたちをどう定めるか、日本とソ連の国境線をどこで引くのか、という論点で双方が折り合う事ができなかったからだ。領土問題だけが障害となったが故に、日ソの交渉はこれ以後、この点のみに集中される。共同宣言では平和条約締結後、歯舞・色丹を返還する約束だったが、現実には、フルシチョフは二島引き渡しの提案を後退させ、1961年には「領土問題は解決済み」の声明を出す。

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