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たやすみなさい 現代歌人シリーズ

岡野大嗣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863853805
ISBN 10 : 4863853807
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan

Content Description

目次 : 文書1/ 側溝に積もる桜をAmazonが緩衝材にする世界線/ いつもは乗らない/ 大きな過去が左へ進む/ 海岸線のギターフレット/ ゆぶねさよなら/ わたしだけのうるう/ The Future is Mine/ Silent Sigh(reprise)/ 公共へはもう何度も行きましたね〔ほか〕

【著者紹介】
岡野大嗣 : 1980年、大阪府生まれ。歌人。2014年に第一歌集『サイレンと犀』(書肆侃侃房)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    岡野大嗣の歌集。タイトルの意味は「自分のためのおやすみで『たやすく眠れますように』の意」だそうである。ここに収録された歌群は、いずれもいたって日常的な語彙で構成されている。また、複雑な技法を駆使するものでもない。にもかかわらず、私には今一つ、すっきりとその歌の世界に投入することが難しい。タイトルに覚えた違和感をそのまま引き摺ってしまう故だろうか。あるいは日常感に馴染めないのだろうか。「すきな作家の新刊をお気に入りの本屋へお気に入りのサンダルで」。「きみとただ花火したくてよく冷えた水道水を飲みながらした」。

  • はっせー

    本書は歌人の岡野さんの短歌集。他の本で岡野さんの歌を読んで、短歌集を読んでみたいと思い、手にした。あるあると思うような日常・こんな経験あったかも・こういう経験してみたいが詰まった宝箱のような短歌集だった😄本書のイメージを伝えると「何気ない日々の空気を宝箱にしまって」かなと思った!私たちは何気ない出来事を忘れて過ごしている。そんな出来事にはその時に感じた思いや空気が存在する。本書はそんな出来事を短歌にしているため、あのときの思いがフラッシュバックする。そんな体験ができる!

  • 碧緑(あおみどり)

    表紙がキラキラしてきれい。イラストがかわいい。小さいセクションに分割されており、セクションのタイトルがイラストだけでできているものがいくつもあって面白かった。第一歌集「サイレンと犀」と比べて青臭さが影を潜め、落ち着いた生活が垣間見えるが、映画好き、音楽好きは変わらず、ただごと短歌の彩となっている。春から夏への季節の描き方が好き。私が昨年詠んだ短歌と同じ発想の歌があって、ちょっと嬉しかった。「スタバよりミスドがいいねぼそぼそと暗くないこと話したいとき」この人、めっちゃミスド好きみたい。大阪人だから?

  • ポテチ

    ねむれない夜にわたしたちには短歌があるじゃないというように愛そう

  • Y

    すごく良い。ミスド、カラオケ、ミュージックプレイヤーから流れるお気に入りの音楽、布団の中、パン屋のトング、持たせてもらった紙袋の中のネーブル。その一つ一つは人の人生を語る時に真っ先にあげられるものではないかもしれないが、他人にとってはとるに足らないような愛すべきもので一人の人間は構成されているんだと改めて思った。人のあまりに私的な部分を見せてもらったような気がする。共通の体験をしたわけじゃないが、この歌集を通じて喚起される思い出がいくつかある。本書を読んだ人と本書に収められた短歌ベスト5を発表し合いたい。

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