Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ひらちゃん

  読了日：2020/10/22

  世界でいちばん素敵な教室シリーズ。今回は浮世絵。綺麗で鮮やかでおどろおどろしくて楽しくて。浮世絵と一言で終わらせては勿体ない。始まりの地味なものから、色彩豊かに変わるまで。どこで売られ、どんな人が描き、彫り、仕上げていたか。勿論知っていることは多かったけど、図鑑を眺めるようにこのシリーズは楽しい。

• ままこ

  読了日：2025/12/04

  表紙から素敵。一問一答形式の明快な解説付きで浮世絵に関することが色々知れる。葛飾北斎、歌川広重はやはり素晴らしい。喜多川歌磨は今期の大河にも登場。お気に入りは歌川国芳。猫好きの彼が描くユーモラスな戯画が好き。無惨絵の第一人者・月岡芳年描く兎が可愛い。人気役者の追悼記念プロマイドは「死絵」、抱かれたい男として描かれたのは国技。絵師だけではなく彫師摺師のことも書かれている。前書きにあったが、確かに浮世絵は東洋・西洋問わずまったく類例のないものだった。主要浮世絵師系譜付き。現在、鳥居派が存続している。

• kuma

  読了日：2021/07/18

  7月は浮世絵展に2回行くので事前に勉強しておこうと思い読んでみました。まず絵が大きくて綺麗。すべての絵にQ＆Aの説明があり、浮世絵の歴史や技法、絵師の特徴がわかりやすく書かれている。今年展覧会に行った歌川国芳、弟子で「星落ちて、なお」の主人公の父・河鍋暁斎のページは、歴史と共に特に興味深かった。読み終えて、今まで何となく観ていた浮世絵が、今は直ぐにでも観てみたいという気持ちになりました。手元に置いておきたい一冊です。

• リュウジ

  読了日：2024/07/08

  ずいぶん前に購入し読み始めたものの全く頭に入ってこず、途中で放置してた本。先日、小説「広重ぶるう」を読み、浮世絵の題材のランク、絵師と出版元の関係、浮世絵の作り方、絵が描かれた意図などを人が生きている物語のなかで知ることができた。すると、QA方式で単発的にまとめられたこの本の内容が、点ではなく線でつながって浮世絵の世界を広くとらえられるようになった。小説は偉大だ。しかし日本人は面白いわ。描きたいという気持ちに純粋で、もっと面白く描きたいということにも貪欲。茶道や柔道など日本特有の道という生き方にも通じる。

• 華形　満

  読了日：2020/10/23

  浮世絵が欧州の印象派画壇に与えた影響の大きさは計り知れない。我々日本人の立場からでも、実は”浮世絵”と十把ひとからげに括ってしまいがちだが、本書最終頁の主要浮世絵師系譜を見ても、誰もが知る北斎や広重以外にも鳥居派、菱川派、菊川派等実に多彩な系列があり、各々”浮世絵”と一括りに出来ない個性を発揮していたのだと教えられる。一旦廃れてしまったが、このコロナ禍の世界で再び２１世紀版浮世絵を世界に・・は日本の産業の復興の足掛かりになりそうに思えるのだが。読み物というより浮世絵図鑑として手元に置いておきたい一冊。

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