独禁法審判決の法と経済学 事例で読み解く日本の競争政策

目次 : 独禁法審判決の法と経済学―意義と課題/ １　談合・カルテル（入札談合と基本合意―多摩談合事件/ 自動認可運賃と監督官庁による指導―新潟タクシー価格協定事件）/ ２　企業結合（水平合併における競争の実質的制限と問題解消措置―新日鐵・住友金属合併事件/ 市場の確定と供給能力の調整―ＢＨＰビリトン及びリオ・ティントＪＶ型統合事件/ 垂直統合による市場閉鎖―ＡＳＭＬ・サイマー統合事件）/ ３　私的独占・不公正な取引方法（音楽放送業者の低料金設定による競争者の顧客奪取―有線ブロードネットワークス事件/ マージンスクイーズによる排除―ＮＴＴ東日本事件/ 包括徴収による排除―ＪＡＳＲＡＣ事件/ プラットフォームにおける取引妨害―ＤｅＮＡ事件/ 再販売価格の拘束と公正競争阻害性―ハマナカ事件・アディダス事件）/ ４　優越的地位の濫用（優越的地位濫用の規制趣旨と要件該当性―トイザらス事件/ フランチャイズ契約における優越的地位の濫用―セブン‐イレブン事件）/ 本書の達成と今後の展望

【著者紹介】
岡田羊祐 : １９６１年生まれ。１９９４年東京大学大学院経済学研究科第２種博士課程修了。博士（経済学）。現在、一橋大学大学院経済学研究科教授／公正取引委員会競争政策研究センター所長

川〓昇 : １９５９年生まれ。１９８６年京都大学大学院法学研究科博士課程単位認定退学。現在、京都大学大学院法学研究科教授

林秀弥 : １９７５年生まれ。２００２年京都大学大学院法学研究科博士課程単位認定退学。博士（法学）。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授。主要著作『企業結合規制』（商事法務、２０１１年、大隅健一郎賞受賞）ほか（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）