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かわいい・こわい・おもしろい長沢芦雪 とんぼの本

岡田秀之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106022760
ISBN 10 : 4106022761
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

愛らしい仔犬から不気味な山姥まで、一寸四方の五百羅漢図から、襖全面の虎図まで。超絶技巧の写実力に、酔いにまかせた一気描き―「かわいい」「こわい」「おもしろい」幅広い画風で、人々を驚かせ、楽しませ続けた江戸中期の画家・長沢芦雪(1754‐99)。新出作品もたっぷりと、「奇想派」の一人として注目を集める絵師のびっくり絵画と短くも波瀾万丈の人生を新進の研究者がご案内します。また、日本美術史界の泰斗、辻惟雄氏×河野元昭氏がその魅力を語り尽くした「芦雪放談」も必読。画布に現された千変万化の「奇想」を目撃せよ!

目次 : グラフ 芦雪ワールド千変万化(かわいいものを描く/ 小さきものを描く/ 幼きものを描く/ さまざまな顔を描く/ 妖しきものを描く/ 大きいものを小さく描く/ 切りとって描く/ 対比させて描く/ 酔って描く/ 一筆で描く/ 指で描く/ その場で描く/ しつこく描く)/ 対談 辻惟雄×河野元昭(「人工の奇想」の画家・芦雪の魅力を語り尽くす)/ 生涯 芦雪ものがたり(1754‐1786―謎につつまれた出自から、当代一の絵師・応挙先生に入門まで/ 1786‐1790―南紀でのびのび襖絵を描きまくり、芦雪らしさ爆発/ 1790‐1799―ますます「奇」の度合いは増して、晩年のスタイル極まれり)

【著者紹介】
岡田秀之 : 1975年、大阪府生れ。嵯峨嵐山日本美術研究所学芸課長。関西学院大学大学院文学研究科前期課程修了後、MIHO MUSEUM学芸員を経て現職。専門は江戸絵画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • sofia

    長沢芦雪展(後期)を見てからの読書。「方寸五百羅漢図」が見つかった経緯、虎図・龍図襖の話などおもしろかった。 和歌山南部の奇怪な岩は制作意欲も起こるだろうなと思う。「富士越鶴図」はめでたい絵らしいが不吉な絵でもあると書いてあったが、実際に見るとガッチャマンの編隊のようだった。

  • なにょう

    長沢芦雪さんについて何も知らなかったが、先日、名古屋での展覧会をみたらよく分かった。展覧会では、和歌山の無量寺の屏風が実際の通りに展示されていた。★日本の美術はそれ自体が独立したものではなく、生活・家屋の一部分なのだな。襖の取手の部分が垢じみていたりする。それもまたよし。★著者のお話も伺うことができた。著者が胸を張って宣伝するだけある。本書は蘆雪入門としてとてもわかりやすい。

  • Jampoo

    可愛い犬の絵で有名な芦雪の絵を解説と共にふんだんに楽しめる。 大きなサイズの本ではないが、紙質も良いし、かなり拡大した写真が載ってるので博物館よりもまじまじと芦雪の筆致を感じる事ができて素晴らしい、家の本棚に置くのにピッタリ。 個人的には江戸時代の絵師は風景や動物はダイナミックなのに人物は退屈な物が多いと思ってるのだが、芦雪の絵は人物画にも迫力と愛らしさを兼ね備えていて退屈しない。

  • とみやん📖

    芦雪の作品を綺麗なカラーで沢山紹介し、解説も丁寧。辻惟雄氏と河野元昭氏の対談も読み応えがある。 円山応挙の弟子としと確かな腕前を持ちながら、33才頃南紀に滞在してから1799(寛政11)年に亡くなる46才まで、走り書きをしたり、酔いに任せて即興で描いたりする芦雪が何とも人間臭くて好ましい。和歌山県立博物館と串本町の無量寺には是非とも訪れたいところ。厳島神社の「山姥図」、「牛図」、「富士越鶴図」、無量寺の「虎図・龍図襖」、「群猿図屏風」などが心に残る名作だと思う。

  • Taka

    作られた奇想。ほれはまさにエンターティナー。ユーモアこそがこの世の全てと言わんばかりの蘆雪の絵が好き。唐子図の可愛いだけじゃない鼻垂らして生意気言いそうなクソガキじみた愛らしさ。人間のごとくふんぞりかえる偉そうな猿や聖母のように優しい眼差しで子を見つめる猿。おどろおどろしい老婆の着物の贅沢さと敗れた扇子。青い何を見ているかわからない瞳で覗き込む巨大な牛。困ったような顔をしている持ち主などどこ吹く風ですます蝦蟇。なかなか南紀には行けていないが、定期的に行われる展示会で蘆雪は私の人生に喜びをくれ続けるだろう

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