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北条義時 これ運命の縮まるべき端か

岡田清一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623086047
ISBN 10 : 4623086046
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

北条義時(一一六三〜一二二四)は鎌倉幕府執権。源氏将軍が途絶えた後、実質的に権力をふるう。政治の主導権をめぐる朝廷と幕府の関係悪化から発生した承久の合戦では、幕府軍がはじめて武力で朝廷を制圧した。戦後、後鳥羽上皇ら、三上皇を配流し、その後の朝幕関係を大きく変えた。時代により評価が揺れる義時の実像にせまる。

目次 : 序章 変化する人物像/ 第1章 「北条」の大地のなかで/ 第2章 幕府草創のなかで/ 第3章 変転する幕政のなかで/ 第4章 錯綜する桎梏のなかで/ 第5章 覇権への途/ 第6章 怯える義時/ 第7章 彷徨う義時/ 終章 翻弄される義時

【著者紹介】
岡田清一 : 1947年茨城県生まれ。1970年國學院大學文学部卒業。1975年学習院大学大学院人文科学研究科博士課程(史学専攻)満期退学。1977年東北福祉大学専任講師、助教授、教授を経て、東北福祉大学大学院教育学研究科嘱託教授。専門は日本中世史。博士(文学)(東北大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 内藤喜八

    いま人気絶頂の北条義時である。フィクションとノンフィクションの違い、重々、承知している。実際の義時、現実は、もっと違うだろう。ひとつの大きな日本の歴史を生きた、飾った人ではあった。独裁者頼朝の後を受けた頼家や実朝、それを補佐する義時たち、実際は、権力争い、それに勝って生き抜く。それが「鎌倉の13人」、昔からの知人友人、多くの人々と争わざるを得ず、利害関係者の代表、そしてある日突然、死ぬ。正規の歴史は、現実とは大きく異なる。それを三谷幸喜さんたち脚本家がドラマとして書き上げる。それも面白い。義時は死んだ。

  • ほうすう

    北条義時にはあまり良いイメージは無いなあと思っていたが本書を読んだうえでも大本のイメージは変わらず。歴史上の人物を善悪で割り切るようなものではないと分かってはいるが和田合戦のあたりの義時はやはりあまり好きではない。人間味があるといえば聞こえも良いが案外決断力のない人だったのかなという印象も所々受ける。それにしても梶原景時・比企能員・畠山重忠・和田義盛・頼家・実朝と頼朝死後から殺し合いが激しすぎでしょ。鎌倉武士は恐ろしい。

  • MUNEKAZ

    北条義時の評伝。昔ながらの策謀家で頭の切れる義時というよりは、細川重男氏の著作とも共通する状況に翻弄されながらも着実に立場を高めていく人という印象。驕りから実朝の不興を買ったり、後鳥羽院との対決を前にたじろいだりと人間臭いエピソードが面白い。『吾妻鏡』の潤色もあるのだろうが、とにかく初期鎌倉幕府はアウトレイジな人物が多すぎて(時政や政子なんてとくに)、一番大それたことをやった義時が、相対的に真面目に見えてくるから不思議である。

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