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ISBN 10 : 4623080013
Content Description
ことばにならないことばで、誰が何をどのように語っているのか。私たちの表現や表象作用としての夢・描画・現代美術の作品たちの語らいを、具体的なエピソード・作品とともに、フロイト、ラカンの精神分析概念によって辿り、その主体生成の原点へと迫る。誰もが抱き得る自分とは何かという問いは、精神分析と現代美術の交点として浮かび上がる。「私」という表現する存在構造を解く鮮烈な表現論。
目次 : 序章 表現されることとすることへの問い―いのちと存在を発見する/ 第1章 夢の語らい―イメージたちがつくる動きとそのかたち/ 第2章 鏡像段階と寸断された身体―存在のはじまりにおけるバラバラとまとまり/ 第3章 内と外にある危機―内面と歴史、その解体の表象たち/ 第4章 行為とその対象―子どもの描画場面における主体性の位置変換/ 第5章 抽象の意味と構造―こころの軌跡をかたちにする/ 第6章 “見る/見られる”のマトリックス―みる、みられる、みせられる、そしてじぶんをみる/ 第7章 固有の言語の語らい―みることのことば、みられるもののことば
【著者紹介】
岡田彩希子 : 京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。2016年3月、博士(人間・環境学)。専門は現代美術・精神分析。構造分析研究会に所属
新宮一成 : 精神科医。京都大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、京都大学名誉教授、奈良大学社会学部教授。精神分析の視点から妄想や幻覚などの精神病理的体験の理解に努める。構造分析研究会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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