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非核芸術案内 核はどう描かれてきたか 岩波ブックレット

岡村幸宣

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002708874
ISBN 10 : 400270887X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

丸木位里・俊“原爆の図”、ベン・シャーン“ラッキー・ドラゴン・シリーズ”、こうの史代“夕凪の街 桜の国”、ヤノベケンジ“サン・チャイルド”―1945年の広島・長崎への原爆投下から2011年の福島原発事故まで、核はどのように表現されてきたのか。忘却に抗い、核の脅威を視覚化し続けてきた「非核芸術」の系譜をたどり、人間と核との関係をあらためて問い直す。

目次 : 1 原爆を表現する/ 2 第五福竜丸の被ばくと原発/ 3 チェルノブイリ以後の世界/ 4 「三・一一」後の非核芸術

【著者紹介】
岡村幸宣 : 1974年生。東京造形大学造形学部比較造形専攻卒業、同研究科修了。2001年より原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市)に学芸員として勤務し、丸木位里・丸木俊夫妻を中心にした社会と芸術表現の関わりについての研究、展覧会の企画などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 更紗蝦

    核に関わる芸術作品(主に絵画ですが、写真・映画・漫画・文学なども含んでいます)を体系的に紹介している本です。戦後の「検閲」や、検閲がなくなった後の「自主規制」、そして日本人特有の「空気読み文化」の中にあって、それでも表現され続けてきた「非核芸術」の数々は、どれも心にズシンときます。3.11以前から批判の多いChim↑Pomの表現方法は、日本人のアートリテラシーが試されていると思います。「自由な表現が許されている時代」であるのに、「不謹慎」の一言で切り捨ててしまう風潮は、果たしてまともな文化なのでしょうか?

  • 1.3manen

    モノクロ、カラー写真があるため、紙質に光沢がある。あらゆる核は人類と共存できない(3頁)。芸術は物語で忘却を防ぐ力をもつ(4頁)。原爆は終わりの見えない新たな脅威のはじまり(7頁)。福井芳郎氏、深水経(のり)孝氏の原爆を絵画で残し、その悲惨さを後世に伝えるのは相当な勇気が必要だったと推察致します。原発にレッドカードを突きつける写真(Chim↑Pom、2011年、無人島プロダクション提供42頁)。核、放射能拡散を防ぎ、芸術の力で非核を進める芸術家の支援も求められる。賛同が広がることで人間の安全保障に繋がる。

  • Midori Nozawa

    とても薄い冊子ですので、すぐ読了できました。原爆の図のことがメインと思って読んだのですが、非核芸術全般を扱っています。広島、長崎での原子爆弾、ビキニ環礁での水爆実験による、第五福竜丸そのほか漁船の被ばく、アメリカスリーマイル島での原発事故、チェルノブイリ事故、そして福島第一原発事故。解決の道がまだ見通せないにも関わらず平和利用という名のもとに再稼働が認められていきます。自然の中でゆっくりと自然の一存在として人間は生きていくべきものなのでと私は考えます。産業がない、

  • がんぞ

    もうすぐヒロシマ・ナガサキの被爆者は死に絶え、アメリカが勝利した事実だけが残る。“Ground Zero”の名称は9.11テロ跡地に奪われ、原爆ドームも老朽化し…(歴史は勝者の書く物語だが、敗者は文藝を作る)芸術化はアメリカが原爆に対する報道を厳禁した被占領時代にすでに始まっていたが、1949年“U235の秘密”独占が破れ日本海の向こうで戦争が始った頃、『原爆の図』連作を背負い丸木夫妻は巡回展に全国行脚した(占領終結直後の52年五月アサヒグラフは「原爆特集」で秘蔵無惨写真大量公開した)人類に未来はあるか?

  • 加藤久和

    本書において「非核」とは「あらゆる核が人間と共存できない」とする思想のことを言う。原子力の平和利用論なるものは放射性廃棄物の処理方法について明確な答えを持たないが故に最初から破綻している理屈だ。私達は原子力ビジネスを推進して人類の滅亡を早めるか、非核を貫いて地球上のあらゆる生命を温存するのか岐路に立たされていると言っていい。非核思想を広めるために必要なのは人々の感性に直接訴えかける非核芸術の力だ。この小冊子を入り口として私を含め多くの人々が悲しくも美しい非核芸術に触れ、感性を磨かれることを願ってやまない。

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