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大学で学ぶゾンビ学-人はなぜゾンビに惹かれるのか-扶桑社新書

岡本健

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784594083243
ISBN 10 : 4594083242
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近畿大学の超人気講義が1冊に!  

ゾンビの歴史はヴードゥー教から始まる。そこから金字塔的ゾンビ映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を経て、映画、マンガ、アニメなど、「ゾンビ」という存在は人々を惹きつけてきた。特に昨今は、『ワールド・ウォーZ』、『カメラを止めるな!』、『屍人荘の殺人』、『ゾンビランドサガ』など、ゾンビコンテンツの大ヒットが続き、ハロウィンともなれば街はゾンビメイクの人々であふれる。
そもそも「ゾンビ」とは何か。映画、ゲームなどのコンテンツでどのように発展してきたか。いつからゾンビは全力疾走するようになったのか。『鬼滅の刃』はゾンビものなのか。日本独特の「カワイイ」文化に取り込まれたゾンビや、ゾンビでの町おこしなど、本書はあらゆる角度からゾンビを分析したゾンビ総合研究書である。

もくじより
第一章 「ゾンビ」とは何か
1 ゾンビという字を辞書で引いたら
2 先行研究の収集と整理
3 芋づる式に知識を得ていく
4 現実のゾンビ
5 虚構のゾンビ
6 概念のゾンビ
7 ゾンビ研究の「位置づけ」とは?
8 さまざまなメディアのゾンビをどのように見ていくか
第二章 映画で見るゾンビの歴史
1.ゾンビ映画の数の推移 ―二〇〇〇年代はゾンビ・バブル
2.ヴードゥー・ゾンビ ―異文化としてのゾンビ
3.モンスターと宇宙 ―ゾンビと科学の出会い
4.人食いゾンビの発明 ―ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
5.ゾンビの夜明け ―リビングデッドはショッピングモールの夢を見るか
6.他メディアへの波及 ―プロモーションビデオとデジタルゲーム
7.二〇〇〇年代のゾンビ・バブル ―「ウイルス」&「ダッシュ」
第三章 ゾンビのグローバル化、マルチメディア化
1.世界をまたにかけるゾンビ映画 ―『ワールド・ウォーZ』
2.ところ変わればゾンビも変わる ―進む国際化と多様化―
3.ゾンビとゲーム ―デジタルゲームとアナログゲーム―
4.スマートフォンとゾンビ ―広大なネットをさまよう―
5.価値観の感染爆発(パンデミック) ―「他者」とのかかわりを考える―
第四章 日本のゾンビ文化考
1 日本のゾンビ映画 ―『バトルガール』から『屍人荘の殺人』まで―
2 邦題のえじき ―映画宣伝の面白さ―
3 ゾンビ漫画の世界 ―バラエティ豊かなラインナップ―
4.ポップでかわいい、萌えるゾンビ ―『ハローキティ ゾンビフレンズ』『さんかれあ』
5 地域はゾンビで甦る? ―『ゾンビランドサガ』と「横川ゾンビナイト」
第五章 なぜ人々はゾンビに惹かれるのか
1.「だらしなさ」から来る「自由さ」 ―バカバカしさの中に創造性あり―
2.ゾンビは人間自身を見つめなおさせる―
3.ゾンビは自分や大切な人がそうなるかもしれないものでもある―
4.ゾンビは他者との関係を考えさせる―
5.これもゾンビですか? ―『鬼滅の刃』をゾンビ学で読む―


■著者 岡本 健(おかもと たけし)
1983年、奈良県生まれ。近畿大学総合社会学部総合社会学科准教授。専門は観光学、観光社会学、コンテンツツーリズム学、ゾンビ学。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院観光創造専攻博士後期課程修了。博士(観光学)。
著書に『コンテンツツーリズム研究 アニメ・マンガ・ゲームと観光・文化・社会』(福村出版)、『巡礼ビジネス』(角川新書)、『アニメ聖地巡礼の観光社会学 コンテンツツーリズムのメディア・コミュニケーション分析』(法律文化社)、『ゾンビ学』(人文書院)など。近畿大学の「現代文化論」、同志社女子大学の「メディア社会学」でゾンビ学を講義。近畿大学の2019年講義は履修希望者が多すぎて2回授業となったほど。


【著者紹介】
岡本健 : 1983年、奈良県生まれ。近畿大学総合社会学部総合社会学科准教授。専門は観光学、観光社会学、コンテンツツーリズム学、ゾンビ学。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院観光創造専攻博士後期課程修了。博士(観光学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kana

    今年はゾンビと終末世界が題材のゲームコンテンツの面白さをわかりたい!と目標にしてたら、ピッタリな本と出会って、夢中で読みました。ゾンビもの増えた気がすると思ってたけどその量の変化をグラフにしてあって、この20年くらいでも爆増しててやはり、です。幅広いメディアジャンルで扱いやすい手軽さがあり、なおかつ人間の本質を考えさせる普遍性も持ってるんだと、鬼滅の刃もある種ゾンビに通じるんだと気付かされて、想像以上にゾンビすごかったです。これ読んでからバイオハザード見るとその画期的な仕組みに気づけてより楽しくなりそう。

  • 香菜子(かなこ・Kanako)

    大学で学ぶゾンビ学〜人はなぜゾンビに惹かれるのか〜。岡本健先生の著書。ゾンビとはなにか、ゾンビの魅力はなにか、なんて考えたこともなかったけれど、ゾンビについて真剣に研究しているゾンビ学の研究員、研究者がいて、ゾンビ学の講義を受けたいと希望する生徒がたくさんいるなんて素敵なこと。研究、研究員、研究者というとどこか堅苦しく聞こえるけれど、研究は本来は自由に好きなものを選ぶもののはずだから。だれでも自由に研究していいし、好きなことを研究している人はだれでも研究員で研究者。

  • ようへい

    研究に必要なものは「情報を収集する力」「集めた情報から思考する力」「自分の考えを他者に分かりやすく提示する力」である。だから、ゾンビでもサメ映画でも魔法少女でも弁当に入っている魚の形をした醤油の容器でも、対象は何だっていい。そこには社会における様々な文化や行動などの要素が積み上げ組み合わされて変化してきたものが隠されている。それを読み解くのは面白いに決まっている。研究というツールによって「ものの見方」「探求の方法」「考える力」「物事に対する姿勢」を養う事ができる。教養ってこういう事なんだろうな、と思った。

  • めがねまる

    最初に研究のやり方、論文の構成や読み方を説明した上で本題のゾンビ学に入るのでわかりやすかったし、吸血鬼だったらどうかな、と比べながら読めて面白かった。大学に行かなかったので研究のやり方の説明が特に参考になった。この方のゾンビ学みたいに吸血鬼の研究をしたいなと思った。

  • 5〇5

    〜「某K社の洗剤CM」調で〜                              (ゾンビ衆)俺たちヤバイぞ〜 (A)これ倒しても倒しても出てくるゾンビ衆だよ! (B)ゾンビ衆⁉ (A)そう!だから進化したアタック攻撃💥💥💥 (ゾンビ衆)うわ〜! (A)ゾンビ撃退! 《ゾンビ衆に新アタック攻撃》

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