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最高裁に告ぐ

岡口基一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000613316
ISBN 10 : 4000613316
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ツイッターをやめるか、裁判官を辞めるか。自らの関与しない訴訟記事を紹介したツイートが原因で、現職の判事が「分限裁判」(裁判官の懲戒などに関する裁判)にかけられ、最高裁判事と対峙することに―。前代未聞の事態の当事者となって体験したこと、そこから見つめ直した司法、そして社会の現実を、平易な筆致で綴る。なぜSNSを続けるのか。どうして「白ブリーフ判事」と呼ばれるようになったのか。最高裁、そして裁判所の変質の背景には何があるのか。この時代に、裁判官に本当に期待されることとは何なのか…。司法の未来を考えるために必読の書。

目次 : 第1部 前史―私はいかにしてSNSを始めたのか(法律情報ポータルサイトを立ち上げる/ SNS雑感―自分を「落とす」仕掛け ほか)/ 第2部 「分限裁判」とは何だったのか(そして、裁判が始まった/ 当事者となって知った手続保障の現実 ほか)/ 第3部 変貌する最高裁、揺らぐ裁判所(続出していた不可思議な判決/ 静かに進行する最高裁判事の「王様」化 ほか)/ 第4部 「司法の民主的コントロール」は可能か?(裁判所の組織防衛術/ 裁判官の「真の信頼」のために)

【著者紹介】
岡口基一 : 1966年大分県生まれ。1990年東京大学法学部卒業。東京地方裁判所知的財産権部特例判事補、福岡地方裁判所行橋支部判事を経て、現在、東京高等裁判所判事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ステビア

    裁判官の王様化

  • Lisa Tada

    感想を一言でいえば。『絶望』。著者の高裁裁判官岡口基一氏をFBでフォローしているが、極めて理性的かつ楽観的そして一般社会通念上、普通の人である。その告発の書。司法界において、最高裁判所という権能を使い、上司・上部組織・政権与党におもねらない人間を、いじめ、パワハラの限りを尽くすさまは、恐ろしい。裁判官『ぽい』『らしい』生活を求められ、それにそぐわないと、不当な処罰を加えられる。いいのでしょうか、国民のみなさま、正義の砦であるべき裁判所が、そんな体たらくで。『司法はこれでいいのか。』と併せて読むのがお勧め。

  • Yuichi Tomita

    恥ずかしながら岡口分限裁判の決定をきちんと読んでいなかったが、今回初めて読んだ。表現の自由どころか憲法にすら全く触れることもなく、全員一致の結論。14人もいて反対意見が一人もいないのはガッカリした。最高裁判所ってそんなところだったっけ? 憲法に関する裁判については、意味不明な判決が昔から多いと思っていたが、それが当たり前になってしまっているのか?本書でも紹介されている君が代再雇用拒否事件なんて本当に酷い判断がなされている。 法曹の端くれとして今後も動向を見守りたい。

  • Yuichi Tomita

    3読目。著者の主張には賛同しかねるところもあるが、分限裁判の手続保障がなされていない点、最高裁判所の雑な判決についてはごもっともと思う。

  • アーク

    岡口基一裁判長が何気なく発したツイートが山火事の如く広がっていき、 遂には岡口分限裁判で戒告処分を喰らうまでとなった過程を描いたこの本、最高裁判所がいかに閉鎖的かつ事なかれ主義であるかがよく分かった。岡口裁判長のようなこれまで存在していなかった(いい意味で)異端の存在は、裁判所にとっては目の上の瘤。その瘤を排除するために手段を選ばない、というのはあまりに強引かつ裁判所の信用を落とすだけだよな。本書が現状の最高裁判所の体質に変化をもたらす劇薬となれ。

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