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茶の本

岡倉覚三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003311516
ISBN 10 : 4003311515
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

茶の湯によって精神を修養し、交際の礼法をきわめるのが茶道である。その理想は、禅でいうところの「自性了解」の悟りの境に至ることにある。この本は、そうした「茶」を西洋人に理解させるために著者(1862‐1913)が英文で書いたもので、単なる茶道の概説書ではなく、日本に関する独自の文明論ともいうべき名著。

目次 : 第1章 人情の碗/ 第2章 茶の諸流/ 第3章 道教と禅道/ 第4章 茶室/ 第5章 芸術鑑賞/ 第6章 花/ 第7章 茶の宗匠

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ねこ

    本書はThe Book of Teaとして英語で1906年に出版され独語、仏語でも訳された後、1929年にやっと日本語で訳された本です。100年以上前に書かれた日本の茶道に関する100ページ以下の薄い本ですが内容は濃く深い。「茶には酒のような傲慢なところがない。コーヒーのような自覚もなければ、またココアのような気取った無邪気もない」と。茶道は道教と禅道に深く結びつき、人生と芸術に関する思想にも大きく影響を及ぼす。また、茶の宗匠は自らが芸術そのものになろうと努め、立ち振る舞い、生き方、死までもそれに準ずる。

  • molysk

    明治の終わり、岡倉天心は茶の湯をもって、西洋に日本人の精神を伝えんとした。茶道は、日常生活の俗事の中にある美しきものを崇める一種の儀式であって、その要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。相対の中の絶対、空虚の中の実体、不均衡の中の均斉。不完全を崇める精神を、天心は語ろうとする。茶の湯は禅の儀式の発達したものである。精進を重ねることで悟りの境に達する。人生の些事の中に偉大を見出す。茶道の理想は、これらの禅の考えから出たものである。茶道の流儀にとどまらず、茶を通じて日本人の心を世界に広めんとした一冊。

  • k5

    日本文化に関するワークショップに呼ばれることになったので、安易な選択ながら予習。思ったよりインサイトなかったですが、至ってまともなことを言っていて、西欧における日本文化の需要という意味で意義のある本だなあ、と自分もインサイトないことを考えました。芸術が強者のものではない、という感覚がとても心地よいです。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    日本文化論で「明治期、積極的な海外文化の導入によって日本文化が駆逐されようとしていた時に日本文化や日本精神を再認識するきっかけを生み出した本」と紹介されました。「海外文化こそ、素晴らしく、日本文化は時代遅れだ」という当時の考えに「茶が海外にも浸透している」という指摘をした上でその精神性の素晴らしさを説明し、その精神性は日本でしか受け継がれていないとチクリと言っています。茶室という限られた「世界」が礼儀や決まりという「秩序」を持って構築されることへの指摘は、不遜のようでいて自然に従い、律する精神性が見えます

  • スプーン

    茶道を西洋に広めんが為に書かれた本。かなり独善的な内容で気を付けないと持っていかれます。さすが思想家。

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