Product Details
ISBN 10 : 4044052190
Content Description
言葉・知覚・記憶からなる心の働きは、脳が傷を受けると不思議な壊れ方を見せはじめる。「目を閉じて」と言われると口を開ける失語症。見えないはずの眼で、点滅する光源を指さす盲視。発症時を起点に、記憶や未来の時間を失う健忘症―。脳損傷に関する数多くの臨床例を通して、脳の不思議と心のダイナミズムを平易に解説。神経心理学の第一人者が「心とは何か」という永遠の問いに迫る、不朽のロングセラー。
目次 : 1 言葉の世界(言葉は「意味野」の裾野をもつ/ 「語」の成立基盤/ 語は範疇化機能をもつ/ 「意味野」の構造/ 「語」から「文」への意味転換/ 自動的な言葉と意識的な言葉/ 言語理解における能動的な心の構え/ 状況と密着した言葉/ 言葉はかってに走り出す/ 過去の言葉が顔を出す/ 言葉の反響現象/ 言葉の世界は有機体)/ 2 知覚の世界(知覚の背景―「注意」ということ/ 注意の方向性/ 「見えない」のに「見ている」こと/ 「かたち」を見ること/ 「かたち」の意味/ 二つの形を同時に見ること/ 「対象を見る」とは何か/ 視覚イメージの分類過程/ 対象を掴む/ 私はどこにいるのか?)/ 3 記憶の世界(刹那に生きる/ 短期記憶から長期記憶へ/ 長期記憶が作られる過程/ 記憶の意味カテゴリー/ 記憶と感情の関わり/ 短期記憶はなぜ必要か)/ 4 心のかたち(言語と音楽能力は関係あるか/ 言語と絵画能力は関係あるか/ 左右大脳半球を分離する/ 人は複数の心をもつ/ 心のかたち)
【著者紹介】
山鳥重 : 1939年、兵庫県生まれ。神戸大学大学院医学研究科修了。医学博士。1969〜72年、ボストン大学医学部ニューロロジー教室のレジデント・プログラムに在籍。ボストン・ヴェテランズ・アドミニストレーション病院で失語症など高次脳機能障害の臨床に従事。以来、神経内科医として失語症の診察、研究にあたる。東北大学大学院医学系研究科教授、神戸学院大学人文学部教授を経て、2010年3月、同大学定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
Eee
読了日:2017/10/30
kasumi
読了日:2020/11/10
カナトキ
読了日:2017/11/28
ゆうき
読了日:2014/07/10
apoptosis
読了日:2024/07/31
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

