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子どもの最貧国・日本 光文社新書

山野良一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334034702
ISBN 10 : 4334034705
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2008
Japan

Content Description

7人に1人は貧困児童。日本はアメリカ同様、先進国の中で「子どもの貧困大国」になりつつある。日米の児童福祉の現場体験を踏まえ、理論・歴史・統計などの多角的な視座で実態を検証し、解決策を考える。

【著者紹介】
山野良一 : 1960年北九州市生まれ。北海道大学経済学部卒業後、神奈川県に入庁(福祉専門職)。現在、神奈川県内の児童相談所勤務(児童福祉司)。2005年から’07年にかけて、米国ワシントン大学ソーシャルワーク学部修士課程に在籍し、児童保護局などでインターンとして働く。ソーシャルワーク修士(MSW)。全国児童相談研究会(児相研)、日本子ども虐待防止学会、貧困研究会、全米ソーシャルワーカー協会(NASW)などの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    著者は現役の児童福祉司。またワシントン大学でソーシャルワークの修士号を得るなど、この分野での研究者としての側面も持つ。本書は12年前の刊行だが、その時と比べて状況が良くなっているとは思えない。なにしろ日本政府は未だに子どもの貧困に関する国際調査に参加していないのだ。このことからも、少くても政府は子どもの貧困を救おうとはしていない。ここでも、自己責任論を振りかざす新自由主義を標榜するのである。また地域の行政も、その主眼が子供を救うことが必ずしも第1義ではないのが現状である。タイトル通り、日本は子どもの⇒

  • Kentaro

    貧困の文化のなかで育ちあがった人は、自我が弱く、疎外感や絶望感、劣等感を持ちやすい、現在の楽しみのみを志向し将来に対する備えをしない、衝動性のコントロールに欠ける、権威主義への強い志向、依存性の高さ、怠け癖などの心理的な特徴があると記しています。また、人生のなかの子ども期の欠如や早期の性的経験、妻や子どもを遺棄することの多さなども見られるとしている。 また、ルイスは、貧困の世代間連鎖を考えるにあたっても、貧困の文化論は重要であると位置づけた。ひとたび貧困の文化が産み出されると、存続してゆくことになる。

  • ごへいもち

    国の施策によっては貧困を減らすことが可能。貧困を放置することは社会全体のコストアップ、将来的にも大きな損失。経済的な理由で子どもを養護施設に入れるべきでない、それぞれの家庭に経済的な支援をするほうが養護施設を充実させるより安上がり。読むほどに酷い現実。イラクの失敗はあってもブレアが良かった…

  • 大島ちかり

    2008年に書かれた本なのに、まるで今年の話をしているようです。子どもの貧困に関して政府がネグレストしてきたため、何の改善をする気もないということですね。アメリカの真似をしているので、アメリカのゆがみが今後の日本を見ているようです。子どもの貧困がなくなれば、国の負債も減ります。でもそんなことは政府もきっと知っているのでしょうね。

  • 寝落ち6段

    08年発刊、つまり十五年前のデータであることを踏まえて、現在はどれだけ子どもの貧困が変動したのかを考えなければいけない。仕事上、児童養護施設や児相、学校と関わる事が多いが、子どもを支える最前線の惨憺たる労働環境を目の当たりにして、子どもたちの明るい未来を想像するのが難しいと感じる。保護者の収入による子どもの格差。これは蟻地獄で、藻掻いても脱出が難しい構造になってしまった。本人の努力や資質に帰さない原因となっている。つまりは、社会構造が原因なのは明らかなのに、十五年経った今でも、偉い人は動かない。情けない。

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