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ゆたかさをどう測るか ウェルビーイングの経済学 ちくま新書

山田鋭夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480076700
ISBN 10 : 4480076700
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

GDPでは数値化することのできない、人間の「ゆたかな生(ウェルビーイング)」とは何だろうか。経済成長至上主義を問いなおし、来るべき市民社会を構想する。

【著者紹介】
山田鋭夫 : 1942年、愛知県生まれ。名古屋大学名誉教授。名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専攻は理論経済学・現代資本主義論・市民社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    恩師の本。コミュニティと市民社会の異同、社会的連帯経済の整理、互酬人、ベターライフインデックスなど、多彩なトピックに関心を寄せる全ての人に開かれた好著である。私は、中山間地域における互酬人をどう育て、連帯経済をどう築くか? という問題意識を刺激された。研究論文執筆からははるか遠のいたが、今度書くのは英語論文と心に誓っている。なので、アダム・スミスや、J・K・ガルブレイスも読み直したい。そして、知らなかったボウルズなどの理論を勉強したい。この本で素晴らしいのは、巻末のゴシック太字で読むべき本が見つかること。

  • sayan

    2025年現在、ゆたかさは壊れず暮らしを継続するを意味し、そのはかりかたは「ゆたかさ」を下支えする辛さや限界をどう可視化するかだ。山田はイースターリンの逆説「所得と幸福は比例しない」を採用し日本では個人・世帯の生活破綻が制度/統計に実態が反映されていないと示唆。政治や制度に信頼がない今、本書は報道にある突然の現金給付案がいかに現実を無視し、結果見落とされるニーズを誰がどう引き受けるか議論する。それは制度を暴露と記録の装置として再定義し「声をあげなくても見捨てられない構造」に対する切実さに本書の鋭さがある。

  • よっち

    「ゆたかさ」とは何か。国家や市場という枠組みに囚われず、独立した個の連帯からなる社会のかたちを構想する1冊。国が経済成長を遂げ、モノが溢れかえる一方、人々のつながりは希薄化し、自然環境は破壊され、現代社会はますます息苦しくなっている。経済成長至上主義を問い直す、経済のための人間から人間のための経済を目指すために必要なことを考える内容で、GDPの功罪や豊かな富が何をもたらすのか、社会的連帯経済、互酬と協力の原理を踏まえながら、心身ともに満たされた幸せをいかに考えていけばいいのか、なかなか興味深い1冊でした。

  • とも

    ウェルビーイング、成熟した社会での「ゆたかさ」をどう捉え定義し測るかについて書かれた本、最後の方にどう実現していくかも少し書かれている。 冨があればゆたかなのか、現代だとそうではないと言い切れるが、戦後の経済発展の頃は違っていたはず。時代によって捉え方が違っていることだろう。

  • 活字スキー

    現代日本には、物質的な実情以上にずいぶんと「貧しい生き方」に囚われた人間があふれているように見える。自分は、家畜や寄生虫よりも卑しい生き方を軽蔑し、憎悪する(家畜や寄生虫が悪いという話ではない)。そんな人間が、特定の基準から導かれた指標に一喜一憂するのは勝手だが、人が人として生きることを評価し、その善し悪しを判断することは簡単ではない。「アンタは神サマか?神サマでないのなら黙れ。アンタにはんだんされるすじあいはねえ」そう、傷だらけの怪物も言っていた。

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