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ネブカドネザル2世 バビロンの再建者 世界史リブレット人

山田重郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634350038
ISBN 10 : 4634350033
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

聖書と古典古代の著作に記された伝説の都市バビロンは、不可思議な繁栄と滅びの象徴として人々の想像力をかきたててきた。紀元前7世紀末から前6世紀にかけて、新バビロニア王としてメソポタミアとシリアにまたがる帝国を確立し、バビロンを卓越した帝国首都に築き上げたネブカドネザル2世もかつては伝説的な人物だった。しかし、19世紀以来、考古学的調査によりバビロンの都市遺構が明らかにされ、発見された楔形文字文書がネブカドネザルとその時代について新情報をもたらした。こうした同時代の「証言」に照らして、ネブカドネザルとその時代の実像に迫る。

目次 : ネブカドネザル2世の伝説と史実/ 1 古代メソポタミア文明とバビロン/ 2 新バビロニア王国の興隆とネブカドネザル2世/ 3 ネブカドネザル2世の治世と帝国の広域支配/ 4 新バビロニア王国の王宮組織と国家行政/ 5 建設事業、祭儀とネブカドネザルの記憶

【著者紹介】
山田重郎 : 1959年生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科(西洋史専攻)単位取得退学。エルサレム・ヘブル大学大学院古代中近東研究科(アッシリア学)修了(Ph.D.)。専攻、アッシリア学(楔形文字文書研究)。現在、筑波大学人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 新田新一

    新バビロニア王国を立て直した人物として歴史に名を残しているネブカドネザル2世に焦点を当てた本。伝説的な人物のことが新しい発見や研究によって、徐々にわかってきたことが書かれています。例えば、バビロンの支配下にあったユダヤ人の町に関する歴史的な文書が、新しく発見されました。これらの書類は聖書と関連付けることができて、バビロニアの捕囚政策の理解を深めます。こんな本を読むと歴史は固定化されたものではなく、絶えず更新されて揺れ動いているものであることが分かります。歴史のダイナミズムは現在の人間にも結び付いています。

  • ピオリーヌ

    ネブカドネザル二世の時代は「バベルの塔」や「バビロンの吊り庭」といった伝説に始まり、今日の芸術や文学にいたるまで、「驚嘆すべき栄華」と「非難されるべき傲慢・退廃とその結果としての滅び」というアンビバレントな表象となった大都市バビロンが繁栄を享受した時代であった。ネブカドネザル二世は43年にも及ぶ長い在位を果たしたが、その編年資料は治世11年までしか存在せず、その後の30年に及ぶ長い治世の資料は豊富ではない。また新バビロニア王国時代の文書史料として圧倒的多数を占めるのは楔形文字アッカド語の行行政・経済文書で

  • ジュンジュン

    同シリーズ「ハンムラビ」が想像以上だったので、知らぬ間に期待値を上げていたようだ。前18世紀のハンムラビの生涯を復元できるのなら、前600年前後を生きたネブカドネザルはもっと詳しく生涯を跡づけられるだろうと。残念ながらそう上手くはいかなかった…経済や社会を解き明かす史料は豊富でも、彼の生涯や業績を示すそれは少なく、現在のイラク情勢で研究も停滞しているとか。それなりに面白かったが…。

  • 中島直人

    (図書館)まだまだ神話的な存在であり、その名前だけが際立つネブカドネザル二世。考古学的資料の、今後の解明が待たれるといった感じか。

  • kenitirokikuti

    ネブカドネザルと聞くと魔界都市シリーズの『魔宮バビロン』にて登場したやつを思い出すのだが、いまはFGOのやつが支配的なのかもしれない▲ナブー・クドゥリ・ウツル(ナブー神よ、我が世継ぎを守りたまえ)というのが現地語。バビロンの対岸にあるボルシッパにあるエジダ神殿を主な 神殿とする書字技術をつかさどる神で、マルドゥクの子。ボルシッパの名は古典史料に少なく、事実上19世紀の発掘まで忘れ去られていた。

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