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老境まんが ちくま文庫

山田英生

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480435811
ISBN 10 : 4480435816
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

諦観、執念、生死、記憶…、老いがテーマの傑作マンガ集。

目次 : 1(生命(永島慎二)/ ブラック・ジャック 湯治場の二人(手塚治虫)/ 水茎(一ノ関圭))/ 2(欅の木(谷口ジロー(原作・内海隆一郎))/ 垣根の魔女 御身大事に…(村野守美)/ 極楽ミシン(近藤ようこ))/ 3(なまけ武蔵―晩年の武蔵(水木しげる)/ 武蔵(つげ忠男)/ ふじが咲いた(楠勝平))/ 4(ペコロスの母に会いに行く(抄)(岡野雄一)/ 五月の風の下(うらたじゅん)/ 田辺のつる’(高野文子)/ 5(長八の宿(つげ義春)/ ざしきわらし(白土三平))

【著者紹介】
山田英生 : 1968年生まれ。内外タイムス、アサヒ芸能記者などを経て、現在では、書籍、コミックの企画編集、雑誌記事の取材執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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老境まんがって何のことかよく分からずに購...

投稿日:2021/04/09 (金)

老境まんがって何のことかよく分からずに購入してみたが、しみじみとした好内容の作品が多く、購入正解だった!特に、白土三平の座敷童子がよかった。

やすじい さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • がらくたどん

    ちくま書房の山田さん編集のテーマ・アンソロジー「まんが」シリーズの一冊。少し前に入手しポチポチ時間をかけて愛おしむように読んだ。そうそうたる作家諸氏による14編の短編漫画。五章に括り、それぞれに老いてなお朽ちぬ執念・老いを受け入れたしなやかな生き方・枯れ切らぬ自意識の面映ゆさ・認知症の向こうに見えるその人の豊かさ・人生の終焉に見る死に様が、個性的な筆で描かれる。老境の一人暮らしを描いた「垣根の魔女」「極楽ミシン」「五月の風の下」と認知症の老女を幼女に見立てた高野文子の「田辺のつる」が印象的。豊かな作品集だ

  • 寺の始まりさバニーガール

    ちくま文庫は以前『貧乏まんが』というのを出していたが、同じ山田英生編でこれが出ているのを見てなんだか嬉しかった。解説によるとこの作品集で一番古いのが白土三平『ざしきわらし』だそうだが、これは本当に名作である。水木しげるとつげ忠男が共に宮本武蔵を扱った漫画だが、水木さんのは確かに老境だが、つげさんのは老境ではない気もするのだが。岡野雄一『ペコロスの母に会いに行く』からの数篇がやはり素晴らしい。老いや認知症をこういう風に眺められるのは、やはり物凄い才能。手塚治虫『ブラック・ジャック』のこの話も好きだった。

  • keroppi

    「老境」をテーマにした漫画アンソロジー。老いは、誰にでもやってくる。そこには、それまで生きてきた人生が映し出される。「ペコロスの母に会いに行く」が、やはり染みるなぁ。ただ、これらの老境を描いた漫画家は、「ペコロス」を除いて、まだまだ若い頃ではないだろうか。きっと、これから、老境を迎えた漫画家が描く真の意味での「老境まんが」が生まれるような気がする。

  • Vakira

    たまたま 手に取ると 手塚治虫、白土三平、水木しげるの短編収録。思わず買ってしまう。 これは老い、介護、死がテーマの14編の短編集。なんと1960〜70年代だからもう50〜60年前の作品集。山田英生さんが編集。初っ端 永島慎二の「生命」絵本の様な作品だがオオカミと猟師の戦い。ジーンときました。知っている作家は7人だけでしたがこの文庫のお陰でまた広がる。白土三平がまた懐かしい忍者ものでまた読んでみたくなった。

  • ホークス

    老いがテーマの漫画集。侘びしく可愛いく、深い知恵を感じさせる。ブラックジャックが凄腕の老鍛治職人にメスを鍛えてもらう話は、鍼師として琵琶丸も登場し「どろろ」の雰囲気。結末では人間の驕りが厳しく問われる。「垣根の魔女」は、特攻隊で息子を亡くしたお婆さんの話。検閲の墨に隠されていた言葉が蘇り、お婆さんの心をほぐす場面が切ない。「ペコロスの母に会いに行く」は、認知症の始まった母を施設に尋ねる息子の話。可愛い絵と優しい長崎弁にほのぼのとし、原爆の悲しい記憶に涙がこぼれる。つげ義春「長八の宿」も味わい深い。

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