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戦争と漫画 焦土の記憶 ちくま文庫

山田英生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480440457
ISBN 10 : 4480440453
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

敗戦直後の混乱、心の傷、遺族の哀しみ、平和への思い、記憶の継承‥戦争とその後を描く精選漫画アンソロジー。シリーズ「戦争と漫画」最終巻。

【著者紹介】
山田英生 : 1968年生まれ。「内外タイムス」「アサヒ芸能」記者などを経て、書籍・コミックの企画編集、雑誌記事の取材執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • がらくたどん

    B自分が思う「焦土の記憶」という言葉の射程の貧弱を突きつけられた。三章構成のTは戦災孤児・心身の飢餓・占領下の男と女のすれ違い。Uは終戦の混乱期から徐々に安定していく暮らしの中でそこここに点在する戦争の記憶たち。Vは戦争を知らない子ども達の日常に思いもよらない場所から顔を出す身近な人々の戦争の残滓とそれによって揺れ動く戦後世代の心を描く。自分の記憶ではない。場合によったら両親の記憶ですらない「焦土」に触れてしまった子ども達の動揺と気づきは作者達の祈りだろう。「焦土の記憶」としてVまで射程に入れた編集に脱帽

  • あたびー

    「火垂るの墓」は辛い。本当に辛い。つげ義春「窓の手」は幻想的な作品だった。谷口ジロー「百年の系譜」は、直前に読んだキング「フェアリー・テイル」とシンクロしてしまい、涙なくして読めなかった。樹村みのり「星に住むびと」は、亡くなった子に毛糸の帽子をかぶせねんねこでおぶって病院から連れ帰ったと言う記述で、子供の頃読んだのを思い出した。辛いことだ。さそうあきら「菜々子戦記」にも在日の友人との関係が出てくる。無神経なことを言ってしまい傷つけた事を泣いて謝った菜々子は偉かったな。

  • ぐうぐう

    「戦地の物語」、「銃後の物語」と続いたシリーズの最終巻は「焦土の物語」。つまり、戦後が描かれている。滝田ゆうが「火垂るの墓」をコミカライズしていたとは知らなかった。短い枚数ながら、原作の描くべき場面を的確に抽出した見事なコミカライズだ。手塚治虫「すきっ腹のブルース」と水木しげる「国際ギャング団」はどちらも既読で半自伝的作品だが、体験した者のリアリティは当然のこととして、それに甘んじない漫画家としてのイマジネーションが素晴らしい。(つづく)

  • みつ

    13篇を収録。初出の時期は1960年の赤塚不二男作品(『点平とねえちゃん』」から、2016年の魚乃目三太作品(『たんぽぽの珈琲』)まで長期に及ぶ。扱われた時代も敗戦直後の飢餓が死と隣り合わせの日々(野坂昭如原作『火垂るの墓』)から、戦後70年の社会研究で、B級戦犯として処刑された曽祖父の話を存命の元上司から聞く少女の話(『菜々子戦記』)までと長い。作風もつげ義春のような幻想的なもの、手塚治虫のようなコミカルなものに加え、耽美的なものまで様々。とりわけ久しぶりに読んだあすなひろしは、圧倒的な画力に息を呑む。

  • 阿部義彦

    本日発売ちくま文庫の戦争をめぐる漫画のアンソロジー最終巻です。全3巻のうち最後のこれがいちばん心に響いたかも。圧巻は巻頭の滝田ゆうによる野坂昭如の『火垂るの墓』の漫画化です。これを読めただけでもこの本を買って本当に良かったと思う。それ以外ではあすなひろし、さそうあきら、谷口ジロー、等が様々な切り口で戦争にアプローチしています。この巻では戦争をいかに伝えて心から風化させない様にするか、に重点が置かれています。

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