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がいとうの ひっこし Imagination Unlimited

山田彩央里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909809612
ISBN 10 : 4909809619
Format
Books
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一見煌びやかな街でも、みんな幸せそうに見えても、人知れずどうしようもない思いを抱えている人がいます。寂しさ、悲しみ、焦り、後悔‥心の中をぐるぐる回る。そのあとは?その人たちの気持ちは、一体どこに行くんだろう?
落ち葉の吹き溜まりみたいに、そういう気持ちが集まるところがあって、静かに軽くなって昇っていけばいいのに。
そんな風に思っているところに、街灯くんがヒョコヒョコやってきてくれて、このお話ができました。

【著者紹介】
山田彩央里 : 宮城県で生まれ、明治学院大学英文科を卒業後、JJEカレッジキャリアセンターで児童文学と創作絵本を学び同人誌「しっぽ」に作品を投稿する。今回の絵本「がいとうのひっこし」が初めての出版となる。日本児童文芸家協会会員

山田和明 : 京都市に生まれ現在の嵯峨美術大学でデザインを学ぶ。建築会社で建築パースや宇宙イラストレーションを制作。その後、アクアスタジを設立しイラストレーションや絵本を国内外で出版。2010年、2011年、2018年にイタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選。「My Red Balloon」はルークス賞・トロイスドルフ絵本賞を受賞。「あかいふうせん」は第9回ようちえん絵本大賞を受賞。日本児童文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    夜の街を照らす街灯が主人公の物語。ここでもあそこでも必要とされなくなって、自らが輝く居場所を探している。照らすことしかできないけれど、きっと必要とされるところがあるはずだから。都会にいると輝く存在が多すぎて気づかないけれど、たったひとつの灯りが不安や孤独を和らげてくれたりする。暗ければ暗いほど小さな光でも遠くを照らすことができる。その明かりに向かって歩こうと思えたり、その下で立ち止まって考えてみたりする。そんなとき、聴こえていないだけで、街灯の想いが届いているのかもしれない。この絵本を読んで、そう思えた。

  • Roko

    世間の人たちがキラキラして見えて、自分だけダメだってしょげている人の気持ちを、がいとうさんはわかってくれたのよね。だって彼だって同じような気持ちでいたから。まぶしすぎる光より、がいとうさんのような、ほんのりと明るい優しさが必要な人がいるのよ。まっすぐ家に帰りたくないけど、ここでホッとしてからならきっと帰れる。そんな人たちの力になれたみたいよ、がいとうさん。広場にポツンと置かれていたベンチさんとも仲良くなれそうだし、ここがきっと、あなたがいるべき場所なのよ。#がいとうのひっこし #NetGalleyJP

  • anne@灯れ松明の火

    新着棚で。ネットご紹介。ひっそりと辺りを照らしていた街灯は、周りに立派な街灯が増え、居場所をなくす。自分を必要としてくれるところを探して歩くが、なかなか見つからない。とうとう寂れた広場のベンチの隣に立ち止まった。そのベンチには、心の疲れた人がやってきて……。街灯を擬人化したことで、その失敗もどこかほのぼのとしたものになっている。おそらく誰もが街灯に自分自身を見出す。あなたの居場所はどこかに必ずあるというメッセージが、心に灯りをともす。山田彩央里さん初絵本だそうだ。次作が楽しみ。絵は山田和明さん

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    夜がテーマのシリーズらしい。がいとうは「街灯」。夜を照らす灯りも色々。求められるものの変化により、居場所を失っていく「がいとう」。幾度かのひっこしを経て、「がいとう」ならではの場所にたどり着く。「がいとう」にしかできないことを求める人たちが集う場所を照らすために。夜って黒じゃなくて青なんだな。

  • もちこ

    全体的に濃い紺色の世界。その中に小さく灯る街灯の優しい光。 絵を見るだけでも、心が静かになって、癒されていく。 今や街は街灯がいらないくらい明るくなって、邪魔者扱いをされるようになった街灯は、居場所を求めてさまよいます。 たどり着いた先で出会う、同じく寂しい思いをしている人や物たち。 みんながどこかでホッとできる居場所を見つけられますように…という願いが伝わってくる絵本でした。

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