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足利義輝・義昭 天下諸侍、御主に候 ミネルヴァ日本評伝選

山田康弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623087914
ISBN 10 : 4623087913
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

足利義輝(1536年から65年)・義昭(1537年から97年)戦国時代末期の足利将軍(13代・15代将軍)。
戦国末期、滅びゆく将軍家を立て直さんと、足利義輝・義昭の二人は奮闘した。一体、彼らはどのように戦ったのか、そして、なぜ勝てなかったのか。知られざる二人の「生きざま」を、平易な文章で明快に描き出す。

目次
はしがき

序 章 「戦国」とは、どのような時代であったのか――全体の見取り図を描く
 1 なぜ足利将軍は凋落したのか
 2 足利将軍家は、なぜすぐに滅亡しなかったのか


 第T部 一三代将軍・義輝――中途で斃れた未完の英主

プロローグ――最後の戦いに剣を取れ

第一章 父はかく戦えり――父・義晴はどのようにして生き残ってきたのか
 1 なぜ父・義晴は近江に亡命していたのか
 2 父・義晴は、なぜ息子の政界デビューを早めたのか
 3 父・義晴の失策とは何か

第二章 三好長慶を討伐せよ――義輝は三好にどう立ち向かったのか
 1 義輝はなぜ三好長慶と対立したのか
 2 義輝が帰京後、再び三好と対立した理由は何か
 3 義輝はなぜまた京都を追われてしまうのか

第三章 京都を奪い返せ――義輝はいかにして反撃したのか
 1 義輝はどのようにして京都を奪還したのか
 2 義輝は京都に戻った後、三好といかなる関係にあったのか

第四章 将軍殺害のミステリー――義輝はなぜ殺されたのか
 1 義輝はどのようにして勢威を拡大させていったのか
 2 義輝はいかにして斃されたのか
 3 義輝弑逆の原因は何か

エピローグ――義輝はなぜ苦難の人生を歩むことになったのか


 第U部 足利最後の将軍・義昭――信長を悩ませた希代の梟雄

プロローグ――梟雄、静かに眠る

第五章 京都に旗を揚げよ――義昭は兄の死後、どう動いたのか
 1 義昭はなぜ上洛断念に追い込まれるのか
 2 信長はなぜ義昭と手を組んだのか
 3 義昭・信長はいかにして上洛したのか

第六章 信長包囲網を粉砕せよ――義昭・信長は「元亀元年」をどう乗り切ったのか
 1 信長・義昭は越前での大敗にいかに対処したのか
 2 本願寺はなぜ戈矛を向けてきたのか

第七章 信長を討て――義昭と信長はなぜ対立したのか
 1 信長は義昭の何に不満だったのか
 2 義昭はなぜ反信長の兵を挙げたのか
 3 義昭は信長になぜ勝てなかったのか
 4 義昭はなぜ京都を追われたのか

第八章 死中に活を求めよ――義昭はいかにして再起したのか
 1 信長の「天正三年の飛躍」はどのようにして達せられたのか
 2 毛利氏はなぜ義昭に合力したのか

第九章 信長を包囲せよ――義昭は信長とどう戦ったのか
 1 反信長派はいかにして戦ったのか
 2 反信長派における義昭の役割は何か
 3 反信長派はどのように追い詰められていったのか

第十章 力戦するも、ついに及ばず――義昭・反信長派の敗因は何か
 1 合従・連衡とは何か
 2 信長側に問題はなかったのか
 3 信長の死後、義昭はどうしたのか

エピローグ――義昭はなぜ回天の望みを果たせなかったのか


主要参考文献
あとがき
足利義輝・義昭年譜
事項索引
人名索引

【著者紹介】
山田康弘 : 1966年群馬県生まれ。1998年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(史学)学位取得。現在、小山工業高等専門学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ジュンジュン

    義輝、義昭兄弟は落日の室町幕府を担った13、15代将軍。戦国時代を規定する三つの論理(力、利益、正義)と、足利将軍の存在意義を念頭に置きつつ、両者の生涯を追いかける。現れてくるのは、どんな傑物でも抗えない時代の大きなうねり。時代は群雄割拠から天下統一へ。力はなくとも利益と正義を提供し、大名間を仲介していた足利将軍達。三つを兼ね備えた天下人の登場は彼らの存在を飲み込んでしまった…。追記:擁佑、趨参、嶊破…なんでわざわざこんな難しい漢字を当てるのだろう?ふりがなをふっているので読めるけど。

  • ほうすう

    義輝・義昭の二人の将軍の評伝。将軍権力が健在であったのも分かるがちょっと贔屓目が過ぎるのではという印象も受ける。特に義輝。天野忠幸氏が書いた同じくミネルヴァの『三好長慶』で描かれていた義輝像とは実に対照的で、史料の使い方ではこうも違った印象を与えられるものかと驚く。とはいえ、義輝をメインの一つに据えるのならば改元問題について触れてもらいたかった。内容はともかく文章で気になったのだが、分かりやすくなぜなに形式で進めようとしている割に擁佑や攪乱、九仞の功を一簣に虧くなど何故そんな語句を使うのか疑問に思った。

  • MUNEKAZ

    「なぜなに」形式の章立てや政治学の用語を使っての解説など著者らしい工夫は相変わらずで、複雑な政治情勢を明快に紐解いている。父から兄、そして弟へと3代に渡る苦闘を見ることで、英主か愚将かという個人の資質よりも直轄の領地・軍事力がないという構造的な問題が、障害となっていたことがよくわかる。またそうした困難を抱えながらも戦国期の将軍には、大名たちにとって支えるべき価値や利益が多く存在し、それが将軍の大きな武器になっていた点も面白い。軍事面ではなくこうしたソフト面を、天下人に凌駕されたのが滅亡の主因なのだろう。

  • フランソワーズ

    義輝編だけを再読。ミネルヴァ書房の同シリーズの読者を対象としているにもかかわらず、平易すぎる(複雑な畿内の政治史がわかりやすいのは良いけど)。

  • オルレアンの聖たぬき

    『どうする家康』もいいけれど、『どうする足利家』みたいなのもあってもいいほど12代から15代の足利将軍も選択の連続。そして愚将か明君か、これほど評価の相半ばする人物もそう多くない足利義昭の評伝。文中の表現が難しいけれど面白い本。

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