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つくられた縄文時代 日本文化の原像を探る 新潮選書

山田康弘

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106037788
ISBN 10 : 4106037785
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「狩猟・採集し、貧しくとも平等に集落生活を営む日本人の起源」―学校ではそう教わったはず。だが本当は、戦後、唯物史観により政治的に作られた歴史概念だった?…。曖昧で多様な時間的・空間的な範囲、階層性を伴う社会構造、さらには独自の死生観、精神文化まで、最新の考古学的研究から見えてくるユニークな「縄文」真の姿。

目次 : 第1章 縄文時代はどのように語られてきたのか(縄文時代の成り立ち/ モースの石器時代論 ほか)/ 第2章 ユートピアとしての時代と階層化した社会のある時代(近年の教科書における記述/ 一九七〇年代から八〇年代前半における研究 ほか)/ 第3章 縄文時代・文化をめぐる諸問題―時空間的範囲(これまでにおける縄文時代の概要/ 縄文時代のはじまり ほか)/ 第4章 縄文のキーワード―定住・人口密度・社会複雑化(定住生活とはなにか/ 民族考古学の知見 ほか)/ 第5章 縄文時代の死生観(埋葬をおこなう動物、ヒト/ 多様かつ複雑な葬法 ほか)

【著者紹介】
山田康弘 : 1967年、東京都生まれ。国立歴史民俗博物館研究部教授。先史学者。専門は縄文時代を中心とした先史墓制論・社会論。筑波大学第一学群人文学類卒業後、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科中退、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 樋口佳之

    その生育年数は二五〇年を超える。このことは、縄文人が人一世代を超える長期間にわたって、資材を育成・管理していたことを物語っている。とても、貧しいその日暮らしの人々というイメージではない/縄文時代における社会像というものは、現世に生きる人々の「まなざし」によって、貧しい平等社会、豊かな縄文ユートピア、階層化社会と、多様に変化してきている/タイトル過剰に思う。死生観の話など新しく知る事多い内容でした。

  • コーデ21

    山田先生の本4冊目。これまで読んだ縄文関連書の中では山田先生の本がイチ推し〜💕^^ 常に最新情報を織り交ぜながらも読者に理解しやすいよう、よくよくかみ砕いた内容の作品が多いので大ファンです♡ 今作も「特殊な時代区分『縄文』について(縄文時代についての教科書記述が、そんなについ最近のことだったとは驚愕!)や社会構造、死生観、精神文化などなど豊富な内容で読み応えありました。最近、専門誌のみならず総合誌やラジオ等メディアへの進出著しい山田先生の今後のご活躍、期待してます❣

  • やま

    戦後、縄文時代のイメージが時代によって変わっていた背景に、その時代時代の世相があることに驚きました。たしかに貧しい縄文時代から、豊かな縄文ユートピアへの変わり方にはそういった背景があるといわれれば納得でした。新たな遺跡や遺物の発見によって評価されてきた縄文時代感にそんな部分があることを知っておく必要はありそうです。筆者の縄文社会観にも一読の価値がありました。

  • 佐藤一臣

    縄文と言う言葉が学会や一般に広がっていく具体的な様子が描かれており面白い。そもそもからスタートすると、誤解をせずに縄文を理解できる。縄文時代がどこからスタートするのかには3説あるようだ。狩猟採集生活と言っても様々で、生活モビリティの程度を調べると縄文生活がイメージしやすい。縄文人の精神性についてはなかなか詳細に検討するのは難しいようだが、埋葬を軸にすると見えて来るものがあるようだ。ただ最終章の死生観のところは、著者の誘導的な言説が強く、もっと細かい検討が必要な気がした。

  • 見もの・読みもの日記

    タイトルは煽り気味だが、縄文時代が世界史的にユニークであり、縄文人がジャパンオリジナルであることはきちんと押さえる。その上で、縄文時代という時代区分が戦後日本とともに生まれ、現代の世相とともにイメージが変化してきたことを指摘。わずか70余年でこんなに変わるものかと驚く。

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