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正義の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか Ks科学一般書

山田俊弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065190906
ISBN 10 : 4065190908
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現在、一〇〇万種以上の動植物が絶滅の危機に瀕している―過去の地球で起きた五度の“大量絶滅”をはるかに凌ぐ勢いで生物多様性が失われつつあることがわかってきた。この第六の大量絶滅期を生きる私たちは、生き物の保全をおこなうべきだろうか?もしおこなうべきだとすれば、その理由はどこにあるだろうか?

目次 : 序章 生物の保全は必要か?/ 第1章 保全不要論―絶滅は自然の摂理か?/ 第2章 ヒトがもたらした絶滅の歴史/ 第3章 強い種が弱い種を絶滅させるのは自然の摂理か?―“弱肉強食論”を考える/ 第4章 トキやパンダは役に立つ?―脆弱な“役に立つから守る論”/ 第5章 “正義”の生物学―保全は人の使命か?

【著者紹介】
山田俊弘 : 博士(理学)。1969年生まれ。広島大学大学院統合生命科学研究科教授。現在の研究テーマは生物多様性、熱帯林保護。2015年、日本生態学会大島賞、2019年、広島大学教育賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 活字スキー

    地球史上最大最悪の大絶滅期にあるという現在。生物多様性の大切さと複雑さを様々な角度から丁寧に掘り下げ、「現代社会に生きる一人の人間」という枠に囚われない、より大きな意味で「よく生きる」「正しく生きる」という実存的な問題を考えるきっかけとして良書。とはいえ、タイトルや終章での〈正義〉論はちょっと強引な印象だった。生物史的事実や功利主義的な計算と違って〈正義〉は主観的な価値観の問題だろう。

  • スプリント

    希少な動物を絶滅から守りたいと思うのが人情。不変の正義と思い込んでいたがそんな単純な話ではなく、究極の選択を読者に与えながら両論を掘り下げていく構成。

  • DEE

    トキやパンダを絶滅から守るべきか否か。どちらかを理由とともに選びなさい。 本書の最後に、著者が一番安全な選択肢という形でその問いに答えている。 そこだけ読めば思わず「はっ?」と呟いてしまうかもしれない。 でもそこにたどり着くまでの理路整然とした丁寧な説明を読むと、なるほどと納得できる。そして人間にはまだ考える余地があり、それを考える知能と責任もあると思えてくる。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    牛に食べさせる牧草でその何十倍もの人を養える的な議論があるけど、ちょっと奥さん、文明の礎となった農業そのものが地球という限られた空間のバランスを崩すものなんですってよ!あるだけを食べる原始の狩猟生活が一番自然なんですってよ(当たり前といえば当たり前か)。現在は史上第6番目の大量絶滅期だそうで、それは人類が好き勝手した結果であり、トキやパンダを守るかどうかも所詮は人間の勝手な都合。結局あらゆる議論は人間の「都合」の上に成り立っているわけで、他の動物がどうこうよりまずは自分たちが地球というお釈迦様の掌の上の→

  • _apojun_

    図書館本。トキやパンダといった絶滅危惧種の動物を保全するかどうか、というなかなか面白い視点の本。 保全する必要はない、という色々な意見に対して、論理的にその論の矛盾をついていくのがなかなか爽快。 簡単に結論出せるような問題ではないけど、昨日NHKスペシャルを見て「細胞きょうだい」という言葉を知ったので、今日はどちらかというと保全すべき寄り。

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