Product Details
ISBN 10 : 4336062536
Content Description
時代を超えて愛される雪岱の造形世界を、
「デザイン」の観点から読み解く。
大正から昭和初期にかけて活躍した、デザイナー・小村雪岱。日本画家・装幀家・挿絵画家として泉鏡花や谷崎潤一郎の作品を数多く手がけ、その洗練された構図感覚と装飾性によって、近代日本の「本のデザイン」に新たな地平を拓いた。
雪岱の魅力は、一見古風でありながら、どこか現代的でモダンな感性が息づいているところにある。大正モダンの時代にあって、彼はあえて江戸の古画や意匠に立ち返りつつ、洋材や印刷技術を駆使し、古きと新しき、和と洋を自在に横断するその洗練されたデザインは、今もなお新鮮な感動を与える。
本書は、再評価の流れの中で、雪岱の仕事を「デザイン」という視点から総合的に見つめ直す一冊である。風景や色彩、線の表現、古画的図像の解釈、帯や小道具に潜む意匠の遊びまで、多角的に雪岱の造形の秘密を探る。加えて、美術・文学の研究者による寄稿文、雑誌・装幀年譜、美術館・文学館での鑑賞ガイドも収録。これまでの作品集とは異なり、雪岱のデザイン感覚と表現の魅力を存分に味わえる、新しい雪岱のアート図鑑。
【目次】
〈第一章〉雪岱ゑがく――水の風景
〈第二章〉雪岱 和色
〈第三章〉雪岱 本づくり
〈第四章〉雪岱 墨色と線
〈第五章〉雪岱 古画趣味
〈第六章〉雪岱 密やかな愉しみ
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