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先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」 角川ソフィア文庫

山本紀夫

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044007577
ISBN 10 : 4044007578
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan

Content Description

コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった。南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史。

目次 : 第1部 ヨーロッパに与えたもの(トウモロコシ―コロンブスが持ち帰った穀類/ トウガラシ―世界各地の食文化をになう/ ジャガイモ―ヨーロッパの飢えを救う )/ 第2部 先住民にもたらされた災厄(サトウキビ―砂糖の生産と奴隷/ 馬と牛―生活を破壊したヨーロッパの家畜/ 天然痘―先住民の凄惨な悲劇)/ 終章 コロンブスの功罪

【著者紹介】
山本紀夫 : 1943年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。国立民族学博物館名誉教授。農学のちに人類学を専攻し、農学博士(京都大学)、博士(学術、東京大学)。1968年の学生時代からアンデスを中心に、ヒマラヤ、チベット、エチオピアなどの高地で50年あまりにわたって、環境と人間の関係の人類学的調査・研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    仕事の車中の待機中に読んできてた。残り10頁余りとなったので、自宅に持ち帰り、一眠りしての寝起きに読了と相成った。南北アメリカ大陸の先住民や欧米の侵略のテーマは吾輩の古くからの読書のテーマの一つでもある。が、情けなくも山本紀夫の著書は初めて。

  • サアベドラ

    近世における旧・新両大陸の接触による世界のヒトとモノの平準化、いわゆる「コロンブスの交換」の功罪を新大陸先住民の立場から批判寄りに紹介した本。著者はジャガイモやトウガラシなど新大陸由来の植物の著作がある農学者。アメリカの歴史学者によって提唱された「コロンブスの交換」理論は、収奪者である欧米人の見方に寄っており、特に新大陸側の貢献を無視しているとして批判している。紹介されている新大陸由来の植物はトウモロコシ、ジャガイモ、トウガラシで、逆に旧大陸から流入したものとしてサトウキビ、牛馬、疫病を挙げている。

  • やいっち

    仕事の車中の待機中に読んできてた。残り10頁余りとなったので、自宅に持ち帰り、一眠りしての寝起きに読了と相成った。南北アメリカ大陸の先住民や欧米の侵略のテーマは吾輩の古くからの読書のテーマの一つでもある。が、情けなくも山本紀夫の著書は初めて。

  • かんがく

    いわゆる「コロンブスの交換」で新大陸・旧大陸間を移動したトウモロコシなどの作物、牛馬などの家畜、天然痘などの疫病について、その特徴から歴史に与えた影響までを解説していく内容。西洋中心的・人間中心的な歴史観に批判的に書かれていた。

  • ジュンジュン

    コロンブスの新大陸「発見」に始まる新旧両大陸間の交流を、「コロンブスの交換」と呼ぶ学説があるらしい。が、アンデス文明研究の著者は疑問を呈する。先住民側が与えたものに比して、受け取ったものは余りに酷くないかと。原題「コロンブスの不平等交換」の方がしっくりくる内容だった。馬、いなかったんだ…。僕が抱いていたイメージ(インディアンが馬に跨ってバッファローを追いかける)は、コロンブス以後開拓時代以前の姿なのか…。

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