パワーエレクトロニクス回路における小型・高効率設計法 設計技術シリーズ

【著者紹介】
山本真義（やまもと　まさよし）
山口大学理工学研究科単位取得退学後、サンケン電気株式会社、
島根大学総合理工学部講師を経て、2011年より島根大学総合理工学部准教授着任。
パワーエレクトロニクス全般 （磁気、制御、回路方式、半導体駆動） に関する研究に従事。
博士 （工学）。
IEEE、電気学会、電子情報通信学会会員、島根県パワーエレクトロニクス研究会副会長。

川島崇宏（かわしま　たかひろ）
2012年3月島根大学大学院総合理工学研究科電子機能システム工学専攻博士後期課程修了、博士（工学）の学位を取得。
同年4月より島根県産業技術センターに勤務。
専門はパワーエレクトロニクス、主に電力変換器の小型化・高効率化に関する研究に従事。

【目次】
第１章　パワーエレクトロニクス回路技術
1. はじめに
2. パワーエレクトロニクス技術の要素 2−1　昇圧チョッパの基本動作
2−2　PWM信号の発生方法
2−3　三角波発生回路
2−4　昇圧チョッパの要素技術
3. 本書の基本構成
4. おわりに
第２章　磁気回路と磁気回路モデルを用いたインダクタ設計法
1. はじめに
2. 磁気回路
3. 昇圧チョッパにおける磁気回路を用いたインダクタ設計法
4. おわりに
第３章　昇圧チョッパにおけるインダクタ小型化手法
1. はじめに
2. チョッパと多相化技術
3. インダクタサイズの決定因子
4. 特性解析と相対比較（マルチフェーズ v.s. トランスリンク） 4−1　直流成分磁束解析
4−2　交流成分磁束解析
4−3　電流リプル解析
4−4　磁束最大値比較
5. 設計と実機動作確認 5−1　結合インダクタ設計
5−2　動作確認
6. まとめ
第４章　トランスリンク方式の高性能化に向けた磁気構造設計法
1. はじめに
2. 従来の結合インダクタ構造の問題点
3. 結合度が上昇しない原因調査 3−1　電磁界シミュレータによる調査
3−2　フリンジング磁束と結合度飽和の理論的解析
3−3　高い結合度を実現可能な磁気構造（提案方式）
4. 電磁気における特性解析 4−1　提案磁気構造の磁気回路モデル
4−2　直流磁束解析
4−3　交流磁束解析
4−4　インダクタリプル電流の解析
5. E-I-Eコア構造における各脚部断面積と磁束の関係
6. 提案コア構造における設計法
7. 実機動作確認
8. まとめ
第５章　小型化を実現可能な多相化コンバータの制御系設計法
1. はじめに
2. 制御系設計の必要性
3. マルチフェーズ方式トランスリンク昇圧チョッパの制御系設計
4. トランスリンク昇圧チョッパにおけるパワー回路部のモデリング 4−1　Modeの定義
4−2　Mode 1の状態方程式
4−3　Mode 2の状態方程式
4−4　Mode 3の状態方程式
4−5　状態平均化法の適用
4−6　周波数特性の整合性の確認
5. 制御対象の周波数特性導出と設計
6. 実機動作確認 6−1　定常動作確認
6−2　負荷変動応答確認
7. まとめ
第６章　多相化コンバータに対するディジタル設計手法
1. はじめに
2. トランスリンク方式におけるディジタル制御系設計
3. 双一次変換法によるディジタル再設計法
4. 実機動作確認
5. まとめ
第７章　パワーエレクトロニクス回路におけるダイオードのリカバリ現象に対する対策
1. はじめに
2. P-N接合ダイオードのリカバリ現象 2−1　P-N接合ダイオードの動作原理とリカバリ現象
2−2　リカバリ現象によって生じる逆方向電流の抑制手法
3. リカバリレス昇圧チョッパ 3−1　回路構成と動作原理
3−2　設計手法
3−3　動作原理
第８章　リカバリレス方式におけるサージ電圧とその対策
1. はじめに
2. サージ電圧の発生原理と対策技術
3. 放電型RCDスナバ回路
4. クランプ型スナバ
第９章　昇圧チョッパにおけるソフトスイッチング技術の導入
1. はじめに
2. 部分共振形ソフトスイッチング方式 2−1　パッシブ補助共振ロスレススナバアシスト方式
2−2　アクティブ放電ロスレススナバアシスト方式
3. 共振形ソフトスイッチング方式 3−1　共振スイッチ方式
3−2　ソフトスイッチング方式の比較
4. ハイブリッドソフトスイッチング方式 4−1　回路構成と動作
4−2　実験評価
5. まとめ

【著者紹介】
山本真義 : 山口大学理工学研究科単位取得退学後、サンケン電気株式会社、島根大学総合理工学部講師を経て、２０１１年より島根大学総合理工学部准教授着任。パワーエレクトロニクス全般（磁気、制御、回路方式、半導体駆動）に関する研究に従事。博士（工学）。ＩＥＥＥ、電気学会、電子情報通信学会会員、島根県パワーエレクトロニクス研究会副会長

川島崇宏 : ２０１２年３月島根大学大学院総合理工学研究科電子機能システム工学専攻博士後期課程修了、博士（工学）の学位を取得。同年４月より島根県産業技術センターに勤務。専門はパワーエレクトロニクス、主に電力変換器の小型化・高効率化に関する研究に従事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）