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再婚生活 私のうつ闘病日記

山本文緒

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041970164
ISBN 10 : 4041970164
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2009
Japan

Product Description

「仕事で賞をもらい、山手線の円の中にマンションを買い、再婚までした。恵まれすぎだと人はいう。人にはそう見えるんだろうな。」仕事、夫婦、鬱病。病んだ心と身体が少しずつ再生していくさまを、日記形式で綴る。

Content Description

「ほんの少しの起きている時間で、パン一枚だけ食べて、書かなくちゃならない原稿だけ死ぬ思いで書いて、猫の世話だけは何とかやって、あとはとにかく臥せっているしかありませんでした」望んだ再婚生活なのに、心と身体がついてゆかない。数回の入院生活と自宅療養、うつ病をわずらった作家が全快するまでの全記録。克明な日記の、2年2ヶ月の空白期。書けない時期に何があったのか―。文庫化にあたり60枚を加え、重症期の闘病を明かす。

目次 : まずはここからお読みください/ 人恋しいのか違うのか/ 生きるってなあに/ ぐるぐるまわる/ 頑張れは禁句でも頑張れ/ 今夜、病院に戻りたい/ 仕事をするのはもう無理/ ひとつひとつできるようにする/ てゆうか、私、失恋ですか/ まじでありえません/ 表現すること問いかけること/ あの頃どうにかしてました/ 今更ですが、ありがとう/ 改めてふり返ってみました―2004年3月〜2006年5月の出来事/ 不安定になっている方とそのご家族の方へ

【著者紹介】
山本文緒 : 1962年神奈川県生まれ。OL生活を経て、人間関係の繊細なずれから生じる喪失、慈しみをテーマに作家活動を続け、現在に至る。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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本当に人の日記を覗いているようなテンポで...

投稿日:2021/04/23 (金)

本当に人の日記を覗いているようなテンポで進みます。私は同じ病になったことはありませんが、文章の中には思わず深く頷ける部分もたくさんあり、そこだけはなにかにつけて、読み返すようにしています。

luna さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆいまある

    「恋愛中毒」の山本文緒がうつ病になってた。それも自殺念慮を伴う本気の症状で入退院を繰り返し、回復するまで10数年の闘病記。今現在うつの人とそれを支援する人、うつ予備軍は読んで欲しい。当事者の手で書かれたいいものは余り無いから。通して読むと分かるが、うつ病は薬だけでは治らない。考え方の癖を変えて、うまく人に頼って、酒タバコを減らして運動しないと良くならない。逆に薬が少々合わなくても、信頼できる人に会えれば回復する。静和病院での治療があったからこそ、次の病院で本腰入れて取り組めたのだろう。読めてよかった。

  • kei302

    小説も好きだけど、このエッセイを読んでから、ますます好きになったのです。ご冥福をお祈りします。

  • (*'ω' *)@k_s

    Kindle Unlimited〜著者自身の鬱病闘病日記と、病気を乗り越え当時を見つめ直した赤裸々な一冊。もがきながら、水面から出た部分で何とか呼吸しながら生きる。例えるならゴールの見えない遠泳、なんて長いんだろう…必死に抵抗してたんだなぁ、漠然とした不安に。我慢して我慢して、気付いた時には、重症化してた…そんな彼女を支えた両親、スタッフ、そして夫…彼女の病気から目を背けず、立ち向かった。日記にも残せなかった記憶には、本当に心揺さぶられた。山本文緒さんの知らなかった一面を知ることができた一冊。

  • よしのひ

    前半、読み進めるのが本当に辛かった1冊。私の周りでも山本文緒さんと同じように悩んでいたので、それと重なる。しかし、後半は文体や表現からも分かるように、どこか前を向いている文が増えてくる。王子やマシマロに対する態度や考え方にも変化があり、前に1歩1歩進んでいるような感覚があった。もう彼女が生み出す作品に出会えないかと思うと辛いが、これを読んでから読む山本文緒作品はまた一味違ってくるのだろうと。精神科医の方が書かれた解説は、彼女の日記(今作品)分析も入っててまた面白い。

  • けぴ

    鬱病になった作者の闘病日記。あえて再婚生活としたのは、ダンナの"王子"への感謝を込めてつけたのでしょう・・・いわゆる昭和の作家のように生活習慣が乱れきった作者。鬱で入退院を繰り返すことに。もともとの蓄えがあるからでしょうが、散財を繰り返すも満たされず悪循環、やがて自殺も考えたとか。最後のおちで実はすべてフィクションでした!となるのでは?とも予想しましたがノンフィクション。王子をはじめ周辺の人物に恵まれなければ回復することも難しかったでしょう。とはいえ、最近新作も無いようなので現在はどうしていることやら・・

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