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江戸お留守居役の日記 寛永期の萩藩邸

山本博文

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061596207
ISBN 10 : 4061596209
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2003
Japan

Content Description

時代は江戸初期。江戸藩邸に詰めて幕府・諸藩との折衝にあたった萩藩江戸留守居役、福間彦右衛門の日記『公儀所日乗』。そこには二千人の藩士が暮らす藩邸の生活の様子や留守居役の実像が細かく記されている。由井正雪の乱や支藩との対立など、迫りくる危機を彼らはどのように乗り越えたのか。第一級史料が描き出す、藩の命運を賭け奮闘する外交官の姿。

目次 : プロローグ 福間彦右衛門の登場/ 第1章 お留守居役と幕閣・旗本/ 第2章 支藩との対立/ 第3章 萩藩の江戸屋敷/ 第4章 他藩との交渉/ 第5章 町人と江戸藩邸/ 第6章 御家のために/ 第7章 二つの代替わり/ エピローグ 彦右衛門の引退

【著者紹介】
山本博文 : 1957年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学史料編纂所教授。文学博士。専攻は、近世日本の政治・外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やいっち

    著者によるはしがきにあるように、「江戸時代初期の環境の中で、幕藩間をむすぶ留守居役の活動は、藩にとって死活をとわれる緊張した重要任務であった。のちの留守居役のように、糸目をつけない交際費を使って、吉原でどんちゃん騒ぎをしていられる時代ではなかったのである。……当時の社会の雰囲気と江戸藩邸の実態を、留守居役とかれをとりまく人々をとおして感じとっていただきたい」ものである。

  • MUNEKAZ

    長州藩士・福間彦右衛門の日記を基に、江戸藩邸の御留守居役の仕事を紹介した一冊。各藩はそれぞれ幕府の支配の及ばない独立した「国」であって、江戸において幕府の老中や奉行、諸藩の使者と折衝をする留守居役は、さながら現代の各国大使のよう。藩主が直々に出ては引くに引けない外交問題になってしまうから、彼ら大使が穏便に裏で話をつけたり、人脈作りのために休みなしで日々の交際を欠かさなかったりと、まぁその人の人間力が問われる重要な役目だなと。幕藩体制がまだ固まりきっていない寛永時代の緊張感も、何となくわかって面白い。

  • akiakki

    留守番係のようなお留守居役。その実態は他国である江戸に設置された大使館の外交官だった。幕府の政情に目を配り、口利きを頼める有力者とコネを維持し、自藩への無理難題は極力波風を立てぬよう断る。下手を打てば藩が取り潰されることもあるのに情報伝達や収集に時間がかかる時代だからこそ、最新の情報に基づく現地の判断が重要視されたことをひしひしと感じます。

  • 北白川にゃんこ

    留守居役!そういうのもあるのか!大小問わず様々な問題に向き合っていて苦労を感じる。先人の偉大さに感服するばかりである。武士だって色々折衝してるんだ!

  • DEAN SAITO@1年100冊

    面白い。良い。 調整業務のしんどさは江戸も令和も変わらんというのがよく分かった。

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