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ことばの歳時記 角川ソフィア文庫

山本健吉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044002176
ISBN 10 : 4044002177
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan

Content Description

季節のことばとは、私たちの住むこの風土を認識することば。たとえば「春一番」「青葉潮」「やませ」―季節感だけではなく、喜怒哀楽に満ちた生活の知恵をも感じさせる。古来より世々の歌よみたちが思想や想像力をこめて育んできたそれらの「季の詞」を、歳時記編纂の第一人者が名句や名歌とともに鑑賞。生活習慣や気候が変化する現代においてなお、感じることのできる懐かしさや美しさが随所に息づいている。

目次 : 春(春/ 立春 ほか)/ 夏(新緑/ 深山霧島 ほか)/ 秋(踊/ 月 ほか)/ 冬(附・新年)(時雨/ 狸と貉 ほか)/ 歳時記について

【著者紹介】
山本健吉 : 1907年〜1988年。長崎生まれ。父は評論家・小説家の石橋忍月。慶應義塾大学国文科卒。改造社に入社、「俳句研究」の編集に携わる。文芸評論家として古典から現代文学に至るまで幅広い評論活動で知られる。『芭蕉』で新潮社文学賞および日本芸術院賞、『古典と現代文学』で読売文学賞、『いのちとかたち』で野間文芸賞を受賞。1969年、日本芸術院会員。1983年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mim42

    俳句俳諧和歌短歌に無知な私でも(だからこそ)簡単に味わえる一冊。勿論一頁に一箇所以上は要辞書引き(まぁGoogleだが)。当初は通勤のお供だったので毎日が発見と検索の読書体験だった。今や蟄居なれば一気読みが止まらず、読み終わるのが惜しい。通奏構図は、庶民=俳諧>貴族=和歌。机上で弄ばれる言葉よりも生き死にを賭けた生活の知恵的由来を持つ言語が尊ばれる。別の見方としては、良くも悪くも「科学性に美意識が優先」する国。人はそれを対置したがる。なぜか?簡単に多くの人の心を掴むことができるからだ。

  • わらのいぬ

    予想外に民俗学要素が強い。いや、人のつながりとか考えると当たり前なのかもしれないが。

  • iwtn_

    俳句に興味がわいたので歳時記を買おうとしたら、普通の歳時記と間違えて購入。雰囲気を掴むのには良かったかもしれない。筆者の昭和の30年代から50年代までの季語に関わる短文が四季に分類されてまとめられている。俳句は音にしないと楽しめないので、思ったよりも読むのに時間がかかった。しかし日本もだいぶ亜熱帯な気候になったなあと最近の天候の様子を見て思うなどした。

  • 月音

    詩歌を愛読しながら、本書を読むまで「季語=俳句に使うもの」という思い込みがあった。本書では俳句のみにこだわらず、短歌・川柳・民謡など広く詩歌に詠まれ、日常語でもあった「季節の言葉」の意味と、日本人の自然と言葉に対する美意識を読み取り、名歌を鑑賞する。自然科学、民俗学の視点からの解説が面白い。船幽霊が科学で解明されてたとは!数多くある風や雨の名が、漁業・船舶関係・農業に従事する者にとっては不漁・海難事故・凶作への注意を促すものであり、実感を伴わない創作と言葉が「命綱」となる現場との隔たりを考えさせられた。

  • skr-shower

    歳時記を理解すると季節の移り替わりに敏感になれるかな。だんだん赤道寄りに効こうが変化していくと、着物の更衣のように切り替えが難しくなるんだろう。今年の夏も平年並みをお願いしたい。

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