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「どんぐりの家」のデッサン漫画で障害者を描く 岩波現代文庫

山本おさむ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006033088
ISBN 10 : 4006033087
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2018
Japan

Content Description

障害者を漫画で描くことが、まだタブーだった時代、埼玉県大宮市(当時)の共同作業所を舞台にして、ろう重複障害者とその家族、関係者の姿を描き、大きな反響を呼んだ漫画『どんぐりの家』。なぜ著者は障害者を主人公にして漫画を描き、更に支援運動に参加したのか。漫画を描きながら著者が感じ、考えてきた障害者を取り巻く状況を、創作過程の試行錯誤を交え、率直に語る。

目次 : 『どんぐりの家』第一回「誕生の日」/ 第1章 障害者描くべからず―差別表現と漫画界のタブー/ 第2章 遙かなる甲子園―障害者と出会う/ 第3章 差別と被差別―私のささやかな体験/ 第4章 障害者とは何か―権利を実現しようとする人々/ 第5章 手話は心―ろう教育の歴史/ 第6章 わが指のオーケストラ―障害者観の対立/ 第7章 どんぐりの家―成長への喜びと確信/ 第8章 “大橋朝男”とは、誰か―制度の谷間の障害者/ 第9章 運動を担う人たち―新しい価値を創る

【著者紹介】
山本おさむ : 1954年長崎県諌早市生まれ。1979年漫画家としてデビュー。95年、『どんぐりの家』で第二四回日本漫画家協会優秀賞、第二六回博報堂教育特別賞を受賞。97年には、映画『どんぐりの家』が第一回文化庁メディア芸術祭優秀賞(アニメーション部門)受賞。2013年『今日もいい天気』日本漫画家協会特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    漫画『どんぐりの家』が出来るまでのあれこれ。【障害】ってなんだろうーそこに【差別】があるのは今も変わらない。それは健常者がこさえたものでもあるよね。障がい者福祉・・その歩みは怖ろしく遅い。現実なんだ。が、その歩みは止まらない。人の心の底にある『善なるもの』を私は信じている。そして、自分の国の弱き者を救えずになにが外国への数多の援助だ!いつまで福祉途上国のままなのか。皆が幸せに暮らせる国家は幻か!【障がい者福祉】子どもを持ってから気付かされた私だけれど、自分にできる事は何かある。

  • 紫綺

    これは障害者だけの問題ではない!大きく我々の暮らす社会の問題なのだ!障害者に関わる人たちにとって根本に流れるのは、「生命肯定と共生の理念」。助け助けられる…人の根源はいつから揺るぎ出したのだろう?深く考えさせられる一冊。

  • kentaro mori

    ぼくたち一人一人の中にあるルサンチマンをどう乗り越えるか、どう昇華するか・・・どう見たってルサンチマンを増幅させるようにしか見えない社会に絶望しているが・・・●「歴史的に一度も尊重されることなく、徹底的に虐げられ差別されてきた人々のなかに、人間をやさしく包みこむ健康な思想が醸成されていたことが私には最大の驚きであり、尊い奇蹟のように思われる」

  • TOMYTOMY

    健常者という言う方、障害者という言い方。 歩み寄らなければいけない社会で前者が全て正しいように形成されていることに気づいていなかった自分が情けない。 手話や福祉、全く今にも新鮮なほど私たちは無知である。 教育者であれば、10代の子どもたちとこの本を契機に議論したい。やはりこの問題は、途轍もなく難しい問題であるので、ゆえに私たちは無視し続けるのか?

  • ouosou

    著者自身の自己開示と、著者の作品のテーマとがダンスをするように絡み合っていくのが興味深かった。 生命そのものを愛でて慈しむこと、手話を音楽にするという観点…学ぶところが多かった。

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