Product Details
ISBN 10 : 486616221X
Content Description
本書は,心理臨床実践に根ざした事例研究論文の執筆を目指す方々へ向けた,実践的な手引き書です。臨床経験を学術的な知見へと昇華させたいと考えながらも,論文作成の具体的な進め方に戸惑いを感じている臨床家や臨床家を志す人にとって,指針となる一冊です。
著者の経験に基づき,事例研究論文特有の「勘所」を,「前提編」「助走編」「執筆編」「採択編」「倫理編」といった多角的な視点から段階的に解説しています。特に,研究全体の要となる「研究目的」の設定の重要性や,論文構成の具体的な組み立て方,先行研究の適切な扱い方,考察の深め方など,執筆プロセスにおける留意点が丁寧に示されています。
また,事例研究を単なる報告ではなく,臨床家自身の「創造的営為」として捉える視点を提示し,読者が自身の臨床体験と向き合い,意義ある研究として結実させるための思考法を促します。論文執筆の際に直面する困難や疑問に対し,具体的なアドバイスとともに,建設的な示唆を与えるでしょう。
【著者紹介】
山川裕樹 : 成安造形大学教授。専門は学生相談、心理臨床学、描画検査、事例研究法研究。日本学生相談学会において、2016年から2023年まで編集委員を、2023年から2025年まで編集委員長を務め、また、日本心理臨床学会において、2020年から2024年まで編集委員を、2024年から副編集委員長を務める。京都大学教育学博士(題目「心理臨床学における方法論としての事例研究法―事例からの視点生成に着目して―」)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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