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まんが少年、空を飛ぶ 特攻隊員・山崎祐則からの絵手紙

山崎祐則

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784030166608
ISBN 10 : 4030166601
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
稲泉連 ,  

Content Description

幼い頃から飛行機に憧れていた祐則少年は、予科練に志願して少年飛行兵になった。故郷を離れ、訓練にあけくれる毎日。まんがが得意だった彼はそのようすを、特攻で亡くなる直前までの2年半の間、たびたび絵にして家族へ書き送った。

ハンモックでとびおきる毎朝の慌ただしさ、ついウトウトしてしまう午後の授業、相撲大会で優勝したこと、カッターで海に漕ぎ出した日のこと、そして、大空を飛ぶよろこび。持ち前の明るさとユーモアをもって描かれたそれらの楽しげな絵手紙は、当時の兵隊たちの日常と青春をいきいきと今に伝える。と同時に、戦争が激化するにつれ、少年兵の育成期間がどんどん短縮され、実戦経験のない若者たちが次々に前線へ送られていく状況がリアルに感じとれる、貴重なドキュメントでもある。

解説は『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した稲泉連。遺族へのインタビューをもとに、山崎祐則という一人の少年の、かけがえのない人生を浮かびあがらせる。224ページ、オールカラー。


【著者紹介】
稲泉連 : 1979年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2005年に『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(中公文庫)で第36回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ベーグルグル (感想、本登録のみ)

    漫画を書くことが大好きで、空を飛ぶことを夢見た山崎少年は、海軍飛行兵へ志願。予科練から特攻隊として亡くなるまでの、家族へあてた手紙などを紹介している。ユーモラスにとんだ漫画や挿し絵があったり、戦時中の訓練や生活についても触れており、時代背景についても学べる。最後の休暇で故郷の空を飛んだ所、そして特攻隊として飛び立つ前に預金通帳にしたためた遺書には胸が痛んだ。才能ある者の命を失う戦争を改めて憎いと感じた。時代が違ったら彼は素晴らしい漫画家になっただろうなぁ。

  • Shoko

    図書館本。読友さんレビューで知りました。 空を夢見て漫画を描いていた少年は、海軍少年飛行兵に志願しました。入隊後のさまざまな訓練の様子や、軍服姿、ハンモックでの寝起き、掃除や食事といった生活のことなど父、母、祖母、妹弟に宛てた手紙の中で、いきいきと描かれます。最後は貯金通帳に走り書きされた遺書。したためた心中を思うと胸を締め付けられました。かけがえのない才能が戦争によって失われたこと改めて残念で仕方ない。と同時に山崎祐則さんがたしかに生きた証が、キラキラと輝く青春の記録が残されていて良かったと思いました。

  • かおりんご

    児童書。どこで見かけたか忘れたけれど、読みたくて借りた本。山崎祐則さんは、絵を描くことが得意な、どこにでもいる普通の、家族思いの青年だった。戦争がなければ、もしかしたら偉大な漫画家になったかもしれない。家族宛に書いた手紙から、彼の人となりがよく伝わってくる。特に、お祖母さん宛に書いた手紙は、お祖母さんを気遣う優しさにあふれていて、読んでいて切なくなる。クリスチャンだったそうだが、特攻隊に志願したことにどう折り合いをつけたのだろうか。隠さなければならなかった本心を思うと、非常に悲しい。

  • チェアー

    いずれ国のために死ぬ、と頭でわかっていても、最初はどこか他人事だったのかもしれない。手紙はどこか牧歌的で子どもらしさが残る。だが、周囲の同期生たちが次々と死に、出撃が近づいてくると、一つ一つの手紙は遺書のように感じられる。彼は死ぬことをどう自分に納得させていたのか。もうまんがを書けないことをどう感じていたのか。出撃直前、空から見た自分の家はどう見えたのだろう。自分はそこには戻れないのに。

  • 柊子

    可愛くて味のある絵、家族への思いが溢れている手紙、どれもこれも、読んでいて切なくなるものばかり。手紙だけでなく、作文も上手い。作家のようだ。遺書は預金通帳に走り書きされた「特攻隊で行きます。皆様、ご機嫌よろしくお暮しください」 未来があるはずだった若者に、こんな遺書を書かせた大人の責任を思う。

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