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妊婦 アート論 孕む身体を奪取する

山崎明子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787274106
ISBN 10 : 4787274104
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

孕む身体と接続したアート―妊娠するラブドール、マタニティフォト、妊娠小説、妊振するファッションドール、胎盤人形、日本美術や西洋美術で描かれた妊婦―を読解して、妊娠という女性の経験を社会的な規範から解き放つ挑発的な試み。

目次 : 序章 妊婦表象は何を語るのか/ 第1章 未来の母としての「妊娠するアンドロイド」をめぐって/ 第2章 マタニティ・フォトをめぐる四半世紀―メディアのなかの妊婦像/ 第3章 「妊娠」を奪取する―女性作家による「妊娠」表象を読む/ 第4章 「あるべき」女児用人形とは何か―「妊娠」した女児用人形をめぐって/ 第5章 胎盤人形―見世物と医学と美術のはざま/ 第6章 日本美術に描かれた「妊婦」―中世の仏教思想と産む身体へのまなざし/ 第7章 妊婦と人形がアートのうえで出会うまで

【著者紹介】
山崎明子 : 1967年、京都府生まれ。奈良女子大学研究院生活環境科学系准教授。専攻は視覚文化論、美術制度史、ジェンダー論

藤木直実 : 1968年、東京都生まれ。日本女子大学ほか非常勤講師。専攻は日本近現代文学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どんぐり

    妊娠という女性の経験をラブドールでアートにした菅実花の『ラブドールは胎児の夢を見るか?』を見たのは、昨年のヨコハマ・トリエンナーレ。そのマタニティ・フォトには突き出た乳房と腹部が大きく写し出されており、妊娠したラブドールを造形したとはいえ、男が立ち入ってはいけない神々しさを感じた憶えがある。本書はこの妊婦アートを中心に、妊娠の記念写真、文学、ファッションドール、「妊娠」した女児用人形などの妊娠表象をめぐってジェンダー視点から論じている。どちらかというと、内容は学術書に近い。

  • たまきら

    美術において女性ヌードの歴史は長いけれど、妊婦はタブー視されてきた。それが変化していく過程を美術からポップカルチャーまで様々な視点で紹介し、考察していく女性によるなかなか大胆な女性論で、読みごたえがありました。女を美しい所有物として賞賛してきた男性にとっては、この未知の何かを生み出す古代からのパワーに満ちた体は恐怖以外の何者でもないのかもなあ…。面白かった!

  • 友達にすすめられて。 ・とくにりかちゃん人形のところとマタニティフォト面白かった、「殺人出産」も! ・あと序章の、母、聖母、娼婦、少女それぞれの表象についての説明が図を使っていて分かりやすかった。 ・でも序章3の「表象は不在を補う」のところはよく分かんなかった… ・それぞれの章の文章が意外と長くなかったので気軽に読めた

  • ゾンビ男

    この表紙写真を担当した菅花実さんの文章が一番好きでした。説得力そして芸術へ至るまでの道。ママタレに嫌悪感を覚えた僕でしたが、その嫌悪感がどこから来るものなのか今漸く理解できました。 特に序盤で女性(女)を少女・母・娼婦・聖母の四種類に分類し、それを土俵としてそこから論を展開していく……。土俵が分りやすく単純なおかげでそこから先の論も飲み込みやすかったです

  • hideko

    妊婦に向けられる眼差しから、女性の足枷を考える。そして、これからを。

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