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文庫田中角栄の資源戦争 草思社文庫

山岡淳一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794219695
ISBN 10 : 4794219695
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan

Content Description

石油の一滴は血の一滴―戦後最大の経済成長を導いた宰相・田中角栄は70年代、エネルギー安全保障を確保すべく、アメリカの傘下を離れ、世界の資源国と直接交渉する大胆な「資源外交」に打って出た。世界の資源を覆い尽くすアメリカや欧州の覇権、石油メジャーやウラン・カルテルの壁を突き破ろうとした角栄の資源戦争はいかに展開され、いかに潰されていったか。石油依存を脱すべく原子力へ踏み出した日本の航跡をたどり、3.11後の漂流する日本のエネルギー政策の現状を問うた話題作。

目次 : プロローグ 漂流する日本のエネルギー戦略/ 第1章 石油の一滴は血の一滴/ 第2章 総理大臣とアメリカ/ 第3章 石油、さもなくばウランを/ 第4章 ジャカルタ「反田中」大暴動の黒幕/ 第5章 資源帝国の大渦に呑まれる/ エピローグ 持たざる国―「ポスト三・一一」の選択

【著者紹介】
山岡淳一郎 : 1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」「21世紀の公と私」を共通テーマとして、近現代史、政治、経済、建築、医療など分野を超えて旺盛に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はる坊

    資源というのは、いつの時代も人々が関心を寄せるものである。日本は資源を「持たざる国」なので、今日に至るまで資源を求めて様々な国と外交を繰り広げている。本書では、日本の総理として、田中角栄がどのような資源外交を展開したのかについて書かれている。田中については賛否両論様々な意見があるが、積極的かつ迅速な行動力で日本のために尽力してくれたことには、敬意を表したいと思う。本書にも描かれている田中の涙ぐましい努力によって得られた遺産は、今の日本のエネルギー政策に確実に影響を与えている。

  • Mitz

    「歴史の実相は、現在から過去へ、過去から現在へ光を交互に投射するなかで輪郭を現す(116頁)」・・・そういう意味では、1970年代というのは、近いようで遠い、光の当たらない時代になっているような気がする。沖縄返還、日中国交正常化、石油ショック等、数々の事件がありながら、我々は何を知っているだろうか。この書で焦点が当てられている田中角栄のエネルギー安全保障政策、かなり興味深い。「石油の一滴は血の一滴」を標語に欧米の覇権や、石油メジャー、ウラン・カルテルに資源戦争を挑み、潰されていった角栄・・・。面白い一冊!

  • ポポやん

    「海賊とよばれた男」を読んだあと、資源に興味をもち、また、前々から田中角栄にも興味があったので、読んでみた。おもしろかった。海賊とは別の視点から昭和の時代の日本がよくわかる。インドネシアの反日には裏があったとしても少しショックだった。田中角栄は悪いこともしたかもしれないけれど、日本のために力の限り戦っていたこともよくわかった。それでも欧米のしたたかさには勝てなかったんだ。国益と私益、政治と軍事力という世界の裏表をほんの少し見ることができました。 おすすめしたい本です。

  • うたまる

    「石油がなけりゃ民族の自立ができないじゃないか。あんたも知ってるだろう。食糧の自給とエネルギーの自給は民族自立の根幹だ」(田中清玄)……ちょっと散漫気味ながら、田中角栄の資源外交を描くノンフィクション。国内では原発の賛否は環境とコストでしか語られない。情けないことに、安全保障の視点が常に欠けているのだ。しかし国際社会では違う。当然言葉では否定するのだけども、潜在的核兵器保有国と見られることは国益上悪くない。持つことのデメリットと持たざることのデメリットを回避する神の一手。原発は決して手放すべきではない。

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