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コロナ戦記 医療現場と政治の700日

山岡淳一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000229777
ISBN 10 : 400022977X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan

Content Description

二〇二〇年初頭、集団感染の発生した永寿病院、ダイヤモンド・プリンセス号では何が起きていたのか。人口あたり世界一の病床数をほこる日本で、なぜ医療崩壊が現実になってしまったのか。オリンピックや政局に迷走する政治は、あるべき対応をどのように歪めたか。デルタ株に襲われた第五波までの約七〇〇日間、手探りで進められた対応の詳細を、キーパーソンたちから克明に聴く。

目次 : 永寿ケース/ 保健所と首長たちの苦闘/ ダイヤモンド・プリンセス号で何が起きたのか/ 沖縄、夏の試練/ 危機に立つ精神医療/ ICUを確保せよ/ 自宅待機ゼロ 墨田区の独行/ 「死の谷」に落ちた国産ワクチン/ 死の淵からの帰還/ 大阪医療砂漠〔ほか〕

【著者紹介】
山岡淳一郎 : 1959年愛媛県生まれ。ノンフィクション作家。「人と時代」「公と私」を共通テーマに政治・経済、医療、近現代史など分野をこえて旺盛に執筆。時事番組の司会、コメンテーターも務める。東京富士大学客員教授、一般社団法人デモクラシータイムス同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • エル・トポ

    新宿区とほぼ同じ人口密度でありながら、自治体独自の取り組みが功を成した、墨田区の対策について知りたくて読みました。@区立コロナ外来をどこよりもはやく設置、独自の検査体制。A重症者を大病院に送る「上り」だけではなく、回復期の患者を地域病院に送る「下り」の仕組みを整え、医療崩壊を防いだ。B墨東病院に感染者が発生した時は職員・入院患者全員にPCR検査を行い、クラスター発生を防いだ。C「夜の町」の感染拡大時は向島の芸妓さん全員が、PCR検査。マスコミにその模様を流し、風評被害をも防いだ。

  • 紅咲文庫

    タイトルのとおり、医療現場と政治の700日を取材したもの。新型コロナウイルスとの戦いは今も真っ只中であり、取材は困難であったろうなと考える。2020年3月に院内感染が起き入院患者43人が死亡した永寿病院など、取材する側も受ける側もどれほど辛かっただろうか。そして2021年8月には沖縄のうるま記念病院で199人が院内感染し入院患者69人が死亡している。墨田区保健所長や和歌山県知事など自分たちの知見を基に関係者たちを巻き込んで対策を整え、感染拡大の封じ込めに成功した例、大阪での救急医たちの→

  • メチコ

    皆が皆、己の持ち場で未知のウイルスと戦い、その対策を模索していたよね…というお話し。 コロナ系ノンフィクションで常にやり玉にあげられるのが政府対応。 ただこれも見る角度によっては「政府もよく頑張った」となるのかな?

  • coldsurgeon

    コロナ感染症パンデミックの第5波までに、日本という国はどのように戦ったが記されている。メディアでよく報道されたこと、報道されなかったこと、それおぞれの現場での混乱が主として政府主導の施策の混乱を反映してしまったことが、時に熱く、時に冷めた目で表現される。日本政府と、その周辺の専門家が仕切るコロナ対策は、今後の歴史の審判をうけるだろうが、まずは私たちが心に刻み込んでおきたい。わずか2年の中で、科学的合理性ではなく、瞬間的な政治の力学で重要な施策が決まることに、現代日本の不幸と、政治の貧しさが業種されている。

  • まわる

    精神医療に携わる方の「政治家はエッセンシャルワーカーに拍手を、などとおだてる。もっと自己犠牲で人助けをしろと言われているようで、腹が立つ。低賃金、人手不足は誰のせいか。対人支援への金銭補償、人材のプールは必須です」という言葉に涙が溢れた。エッセンシャルワーカーの方々へ感謝の気持ちはもちろんあるけれど、無神経に表面だけの言葉で語っていたと気がついた。知ろうとすることは大事だ。

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