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憲法9条の思想水脈

山室信一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022599230
ISBN 10 : 4022599235
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2007
Japan

Content Description

憲法9条は、戦後、突然生まれたものではない。本書では平和運動、非戦思想は世界の潮流であり、日本の地下水脈に流れてきたことを論証。その到達点として、憲法9条があることを喚起する。9条の本質がわかる1冊。〈受賞情報〉司馬遼太郎賞(第11回)

【著者紹介】
山室信一 : 1951年、熊本市生まれ。東京大学法学部卒業。衆議院法制局参事、東京大学社会科学研究所助手、東北大学助教授などを経て、京都大学人文科学研究所教授(法政思想連鎖史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Takao

    2007年6月25日発行(初版)。10年ほど前に購入。もっと早く読むべき本であった。憲法9条の戦力不保持の規定が幣原首相の発案か、マッカーサーかという議論があるが、実は、この日本においても、戦前から戦力不保持の平和構想があったことを改めて知らされた。本書で紹介されている主なものだけでも中江兆民、社会民主党、田中正造、平民社(幸徳秋水、堺利彦)、等々。戦前からの伏流が戦後、憲法9条として湧き出した、ということに納得した。不戦条約成立の背景にアメリカ国内の当時の市民運動があったということも初めて知った。

  • さとうしん

    日本国憲法第9条に結実する平和を求める思想の流れを、世界の側と日本の側の両方から辿っていく。小野梓や中村正直らが明治の頃から世界連邦・世界政府の構想を抱いていたということに意外な感じがしたが、版籍奉還・廃藩置県からの発想という説明に納得。版籍奉還・廃藩置県の世界版を実行すれば、日本がそれによって中央政府による統合を成し得たように、世界連邦・世界政府も建設可能という発想だったようだ。

  • プリン

    「戦争放棄」や「戦力不保持」につながる政治思想を、9条という「大河」につながる「水脈」と捉え、その「水脈」の道筋を明らかにしようとする著作です。過去のさまざまな不戦的思想が9条に結実したという見方を強調するあまり、やや我田引水的な評が多かったように思います。個人的には田中正造と丸山幹治が顔を出してきたことに驚かされました。

  • フクロウ

    憲法9条はGHQに無理矢理押し付けられた規定である。こういった保守派の常套句に対抗すべく、憲法9条の思想の淵源を探る研究。国際的には古くは正戦論から始まり、グロティウス、ボダン、サン・ピエール、カント、ルソー、そしてパリ不戦条約と、GHQのケーディス。他方国内では横井小楠、中村正直、植木枝盛、中江兆民、丸山幹治、田中正造、阿部磯雄、内村鑑三、水野広徳で幣原喜重郎など。日清、日露、第一次世界大戦と勝ち続けた日本は、四度目についに高転びに転んだ。もちろんいずれ裂けるカエルの腹(夏目漱石)だったのだが。

  • papamitra

    おもしろかったが、水脈というよりは散在する池という印象を受けた。

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