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30歳からの漢詩エントリー それは「どう生きるか」を考えること

山口謠司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784907623692
ISBN 10 : 4907623690
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

絶望の中に生きた陸游、破壊された長安で酒浸りの日々を送った杜甫、「値千金」で有名な蘇東坡、中国人をうならせた漱石、共産主義活動に挫折した河上肇の漢詩を取り上げながら漢詩が包含する「知」と「情」の世界を解説。漢詩が学校教育で軽視されていることへの問題提起も。漢文や漢詩を読むために必要な基礎知識は、はっきり言ってありません。あるとすれば、「自分がどう生きるのか」を考えることが、漢文や漢詩を理解し楽しむ道を作ってくれるでしょう。

目次 : 序章 時空を超えて共振する/ 第1章 陸游、絶望のなかのユートピア/ 第2章 漱石、東洋的理想郷への希求/ 第3章 杜甫、生きるためのラブレター/ 第4章 蘇東坡、「楽しむ」へのこだわり/ 第5章 河上肇、共産主義と挫折と/ 終章 古代中国の「心」を探る

【著者紹介】
山口謠司 : 中国学研究者(専門は文献学、書誌学、日本語史など)、博士(中国学)、平成国際大学学術顧問、大東文化大学名誉教授、中国山東大学客員教授。1963年、長崎県に生まれる。大東文化大学文学部大学院博士課程後期在学中、東洋文庫兼任研究員を経てケンブリッジ大学東洋学部共同研究員となる。同時に、フランス国立高等研究院人文科学研究所博士課程後期に在籍。帰国後は大学で教鞭をとるかたわら、イラストレーター、書家としても活動している。著書に、第29回和辻哲郎文化賞を受けた『日本語を作った男』(集英社インターナショナル)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kuukazoo

    去年『いつかたこぶねになる日』を読んでから漢詩について知りたいと思い続けていたが、たまたまとっつきやすそうな本を見つけたので読んでみた。取り上げられているのは陸游、杜甫、蘇東坡、夏目漱石、河上肇。それぞれの作品を紹介しつつその生涯と彼らにとって漢詩を作るとは何だったのかを解説。漱石が俳句だけでなく漢詩も作ってた(それも晩年)ことや共産党の印象しかない河上肇が獄中で漢詩を研究し出所後実作もしていたことなど初めて知ること多く興味深かった。陸游の「莫 莫 莫」は強烈な印象。漢字だけの世界はわからないが惹かれる。

  • えつ

    読みながら、漢詩が苦手だったことを思い出した。全体的に読みやすさはあったけど、没入はできなかった。漢詩はダメだ…向かないらしい。もう30歳は過ぎているけれど、まだわたしには早かった。また10数年後とかに読んでみたい。

  • tharaud

    漢詩の世界への入口を探している中で出会った。ここで紹介されている漢詩は、詩人が何らかの断念を通過したあとで書かれたものが多く、30歳というのはたしかにその魅力がより理解できるようになる年齢かもしれない。しみじみとした漢詩の魅力を教えてくれる良書。

  • 4じゅうから

    漢詩を題材とした人生訓が語られる。詩の原文と書き下し文を見やすいようにページ割したため若干読みづらいが、読後の満足感は大きい。紹介されている詩人の人生は、皆平坦なものでない。時代背景もあろうが、むしろ不遇な人生を辿っている。特に陸游の人生は波乱万丈で正視もできないほどであるが、そんな中にあって、『贈猫』に見られるような詩人の温かなまなざしに心を打たれる。これまで、陶淵明、李白を好んで読んできたが、陸游の詩を掘り下げてみたくなった。 また、平仄と韻の話にも興味を持った。漢和辞典を買いに出かけることにしよう。

  • 路地裏のオヤジ

    「漢詩は目を閉じ外的な世界を遮断して自分だけの静謐な世界に浸ることができる空間」

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