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文豪の悪態 皮肉・怒り・嘆きのスゴイ語彙力

山口謠司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784023318748
ISBN 10 : 4023318744
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大作家先生は不快になったとき、どんな言葉を使うのか?時に本能むき出しに、時にひねりを利かせて。相手を愚痴りたおして黙らせる!決め台詞の極意。

目次 : 第1章 「馬鹿」「田舎者」(「オタンチン、パレオロガス」―夏目漱石が、奥さんを/ 「馬鹿!」―夏目漱石が小栗風葉に ほか)/ 第2章 文豪の嘆きとぼやき(「創造力というものが無いんだね」―徳田秋声が武林無想庵に/ 「菊池は性質野卑奸〓」―永井荷風が菊池寛に ほか)/ 第3章 喧嘩もほどほどに(「芥川がえらく、しょげかえっていた」―佐藤春夫の批評に芥川龍之介が/ 「青鯖が空に浮んだような顔をしやがって」―中原中也から太宰治・「蛞蝓みたいにてらてらした奴で、とてもつきあえた代物ではない」―太宰治から中原中也 ほか)/ 第4章 その「皮肉」も効いていますね(「この人一人は、日本の男が、巨大な乳房と巨大な尻を持った白人の女に敗れた、という喜ばしい官能的構図を以て」―三島由紀夫が谷崎潤一郎に/ 「まるで子供同志が話しているようであった」―菊池寛が横光利一に ほか)

【著者紹介】
山口謠司 : 1963年、長崎県に生まれる。大東文化大学文学部教授。博士(中国学)。大東文化大学大学院に学ぶ。1989年よりイギリス、ケンブリッジ大学東洋学部に本部をおいて行った『欧州所在日本古典籍総目録』編纂の調査のために渡英。以後、10年におよびスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランスの各国図書館に所蔵される日本の古典籍の調査を行う。その間、フランス国立社会科学高等研究院大学院博士課程に在学し、中国唐代漢字音韻の研究を行い、敦煌出土の文献などをフランス国立国会図書館で調査する。著書には『日本語を作った男』(集英社インターナショナル、第29回和辻哲郎文化賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    こういう文豪ものについ手を出してしまい、後で後悔するといういつものパターン。谷崎と佐藤春夫の細君譲渡事件とか、太宰と中原の中傷合戦とかは定番だが、本書は、所々、通説と違う解釈があってアレっとなる。特に、泉鏡花が尾崎紅葉に怨みを抱いていたとの説は驚き。鏡花の紅葉への崇拝は、人格的に問題の多い文豪たちの中での数少ない心温まるエピソードだけに、ショック。尤も、悪態のゴシップの数々を論うより、倉田百三の「出家とその弟子」に感激したロマン・ロランから直接手紙が来たというような話の方が、読んでいて余程うれしいものだ。

  • まゆまゆ

    怒りや嘆き、皮肉…ああ、皆さんイライラしておられる😂 文豪も一人の人間、そりゃあ悪態の一つもつきたくなるでしょう…誰が誰についたか、どんな状況だったのかだけではなく、作品の引用がたくさんあって、読みたい本がイッキに増えた…それに加え、山口さんの漢字の解説もあるので盛りだくさんでした。文豪っていいな。

  • myc0

    菊池寛の問題児感がすごい(笑)今の作家はあまり作家間で交流のあるイメージがないけれど、昔はなんだか楽しそう。壇一雄の酔っぱらいエピソードが意味わからなくて、大好き。感情が高ぶって「オタンチン、パレオロガス」って叫んじゃう夏目漱石も大好き。怒りのあまり、意味の分からない罵り言葉出ちゃうの、すごい分かる。オタンチン、パレオロガス!

  • 魚京童!

    わるぐちを言うのはとても愉しい。過去のことをぐちぐちと連ねる愉しさに勝るものはないものでもない。

  • ネギっ子gen

    「小説に見込まれ」(by尾崎紅葉)、前人未踏の苦闘の道を進んだ文豪と呼ばれる人々。<言葉を武器に戦う作家たちの語彙には、血と汗に満ちた力が宿っている>として、<古き時代の変な文豪たちの悪態を紹介しつつ、彼等が使う語彙のおもしろさなどについて解説>した本。また、<言葉が人を創っているとするならば、彼等の変な行動の中で使われる語彙を理解すれば、あるいは彼等の本質に迫ることにも/彼等が使った語彙を身につけることができれば、マニュアル化して閉塞化する社会を、爆発的におもしろくすることにも繋がるのではないか>と。⇒

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