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原発大国フランスからの警告 ワニブックスplus新書

山口昌子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784847060519
ISBN 10 : 4847060512
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan

Content Description

「エネルギーの独立」を「国家の独立」の絶対的な必要条件として、現在では原発58基と核兵器を有するに至った世界第2の「核大国」フランス。「原発は環境ではなく経済の問題だ」と原発政策を推進する一方で、「あらゆる警戒を怠らないにしても原発事故の可能性は決して排除できない」という徹底した現実主義の歴史と政策、国民感情などを、元産経新聞パリ支局長が伝えます。「脱原発」「原発推進」のどちらの立場であろうとも、私たち日本人が学ぶべき沢山の示唆に溢れ、ともすると理想論、感情論に傾きがちなフクシマ以後の日本の原発論議に冷水を浴びせる教訓の一冊です。


【著者紹介】
山口昌子 : 慶應義塾大学文学部仏文科卒。1969‐70年に仏政府留学生としてパリ国立ジャーナリスト養成所(CFJ)に留学。74年同校の「ジャーナリストのための欧州講座」に出席。産経新聞で教養部、夕刊フジ、外信部次長を経て90年5月から2011年9月まで産経新聞パリ支局長。94年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。01年仏国家功労賞のシュバリエ、10年に同オフィシエ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はる坊

    フランスの原発に対する考えや、日本との違い、政府の対応の仕方について書かれた本。フランスと日本は、それまでの歴史、おかれた環境などの違いがあるが、エネルギーを自給したいという点で原発を手に入れたのは共通する。原発大国のフランスを参考にする意義は大いにあると思う。

  • ゆきまさくん

    山口昌子さんの書。福島第一原発事故を契機に、ドイツ、イタリア、スイスが脱原発の道を選んだ中で、フランスは原発政策を継続している。フランスは戦後エネルギーの独立と核抑止力、即ち国防独立を国是としているからだという。その前提として原発国家としてのフランス国家の徹底した危機管理がある。それが普段はフランス式お役所仕事と、いい加減さを揶揄されながらも、ここぞの時には欧州大陸で大国として生きながらえてきた底力があるかららしい。福島原発に対する当時の日本政府の対応の鈍さ、危機管理能力の欠如とは大きな違いがあるようだ。

  • bittersweet symphony

    著者は昨夏まで産経新聞のパリ特派員だった方。福島第一原発事故後の対応を中心に、フランスが国家安全保障の根幹としての原子力推進を決めた経緯からその後の管理システムの構築の経過・現況を語る内容になっています。リスク管理の基本的な考えがいかに肝要か、科学技術のマネージメントのベースに大義名分と信念が必要かというのが如実に分かる内容だといえますか。

  • せんにん

    世界第二位の原子炉保有数を数えるフランス。この国は、如何に原発を推進し、原発を管理してきたか。そういったことを描くノンフィクション。必ずしもフランス賛辞…という訳ではないところに共感が持てる。そして、日本の原発に対する意識の低さ、杜撰さを暴き出してもいる。世界でもっと危険な場所に原発を建てているはずなのに、リスクを周知してこなかった日本の恐ろしさもそこにある。

  • やまべ

    電力の75%を原発に依存するフランスが、福島第一原発の事故に大きな衝撃を受けながらも、なお原発維持の姿勢を崩さない理由が、この本を読むと分かる。そして、その条件のすべてが日本には適用できない、ということも。好著だが、あえて注文を付けるなら、日本語の地の文はまともなのに、フランスの原子力関係者の発言など、フランス語から日本語への翻訳があまりよろしくない。

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