Product Details
ISBN 10 : 4335359705
Content Description
リベラルが死んでも、憲法学は生き残れるのか
政治的分断が進み、中間層は縮小し、思想としてのリベラリズムの相対化とともに政治勢力としてのリベラルも撤退を重ね、「幸福であれば権威主義体制でも構わない」というマインドが民主主義を侵食しつつある今日の世界。そうした中で、リベラルに支えられ、またリベラルに思想的基盤や言説を提供してきた日本の憲法学(者)の役割や立ち位置を今一度、検証する必要はないだろうか、他方で憲法学はこれまで、その「権威性」や「ガラパゴス性」を糾弾する外部からの言説に対して、正面から向きあい、回答・反論をしてこなかったのではないか――。こうした問題意識から本書は、各章において、篠田英朗氏(国際政治学)などをはじめとする日本憲法学に批判的な他分野の研究者や、憲法報道を旨とするジャーナリストといった多彩なゲストを招き、戦後憲法学を相対化する視点を導入しつつ、〈これまで憲法学(者)とは何だったのか、これからの憲法学(者)はどうあるべきか〉について、座談会形式で追究していきます。
【著者紹介】
山元一 : 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(博士・法学)。新潟大学教授、東北大学教授等を経て、現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授、放送大学客員教授、司法試験考査委員(憲法)、国際人権法学会理事長、日本公法学会理事。専門は、憲法学。関心の中心は憲法理論にあり、フランス憲法思想史研究を出発点にして、現在は、グローバル化による立憲主義の変容や日本における立憲主義論の再構築をテーマとして研究している。パリ政治学院(シアンスポ)、パリ第1大学、パリ第2大学で招聘教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで客員研究員を歴任
吉田徹 : 東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了(博士・学術)。北海道大学大学院法学研究科教授を経て、同志社大学政策学部教授、フランス国立社会科学高等研究院日仏財団リサーチ・アソシエイト。専門は欧州政治・比較政治。先進国の政党政治、政治社会意識の変容に焦点を当てて研究を進めてきた
曽我部真裕 : 京都大学大学院法学研究科修士課程修了。司法修習生、京都大学大学院法学研究科講師などを経て、同教授。日本公法学会理事。国立情報学研究所、パリ第2大学、パリ政治学院(シアンスポ)、トゥール大学で客員教授、客員研究員を歴任。専門は憲法・情報法であり、本書のテーマとの関係では、「立憲的改憲」論や、デジタル時代の立憲主義のあり方に関心を寄せてきた
栗島智明 : 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学法学修士(LL.M.)。現在、埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。2023〜24年、アウクスブルク大学客員教授を務める。専門は、憲法学。もともと人権論を中心に扱ってきたが、最近では、立憲主義の基礎理論や、違憲審査制、文民統制に関する研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

