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桃の花が咲いていた

山之口貘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784887470767
ISBN 10 : 4887470762
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2007
Japan

Content Description

「自己紹介」という詩から始まり、「告別式」という詩で終わる。その間に、自分、結婚、貧乏、女房、娘、晩年などを語った詩を収録。沖縄生まれの詩人・山之口貘の詩を自叙伝ふうに編集したアンソロジー。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kawa

    獏さんの詩集初挑戦。寡作で有名な氏の詩集3作からのアンソロジー。おそらくベスト・オブ・山之口獏、入門編と言えるのではないかな(?)で読み易い。とは言え、冒頭の「十二月」の詩での編集者からの注文の言をこんな風に綴る「こんな大きなりっぱな家に お住まいのこととは知らなかった (中略) 書いていただきたいのはつまり先生の 貧乏物語なんです」と。一体なんのことやら。娘さんの書いた「父・山之内獏」を直前読了、その意味が氷解して笑える。またまたラッキー選書で、我が選書力の充実を自画自賛(笑)。

  • pirokichi

    金子光晴さんに「日本のほんとうの詩は、獏さんからはじまる」と言わしめた山之口獏さん(1903-1963)の詩の自叙伝風アンソロジー。タイトル「自己紹介」から「告別式」まで54の詩と詩集『思弁の苑』の佐藤春夫さん、金子光晴さんによる序文が収録されている。ユニークな詩が多いが、その中で私にとっての今日の一編はコレ→→「博学と無学」 あれを読んだか これを読んだか さんざん無学にされてしまった揚句 ぼくはその人にいった しかしヴァレリーさんでも ぼくのなんぞ 読んでない筈だ  

  • Shoko

    図書館本。貘さんの詩を読む。「求婚の広告」は何度読んでも笑ってしまう。心をほぐしてくれる詩。そのひたむきさを知ると、驚いてしまうのだけれど、詩を読むと、必死さとか辛さみたいなものはほとんど感じられず、心がほぐされるような気がする。不思議な詩。

  • まちこ

    自叙伝風のアンソロジー。身に降りかかる貧乏を形振り構わず振り払うのではなく、受け入れて詩にしてしまう大らかな気風を感じる。底抜けに明るい詩には人生の機微が含まれていながらも、些細な執着は吹き飛ばすようだ。飾らない人間であり、苦難を乗り越えてきた風貌を兼ね備えた人物との出会いを想像させる詩に、自身の概念を大きく揺さぶられた。

  • Hiroki Nishizumi

    詩と云うよりドキュメンタリーを読んでいる気になった

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