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驚異の文化史

山中由里子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815808174
ISBN 10 : 4815808171
Format
Books
Release Date
October/2015
Japan

Content Description

驚異の比較研究に挑戦。アレクサンドロスも遭遇したという怪物から、謎の古代遺跡や女だけの島まで、たえず人々の心を魅了してきた“驚異”。旅行記や博物誌が語り、絵画や装飾品に表れるその姿は、人間の飽くなき好奇心について何を教えてくれるのか。“驚異”の「黄金時代」であった中世以来の精神史を細やかかつ大胆に描き出す。

目次 : 驚異考/ 第1部 驚異とは何か(ヨーロッパ中世における驚異/ イスラームにおける奇跡の理論)/ 第2部 驚異の編纂と視覚化(中世イスラーム世界の旅行記と驚異譚―驚異を目にした人々/ 天上・地上の驚異を編纂する―ペルシア語百科全書成立の一二世紀/ ヨーロッパ中世の東方旅行記と驚異/ ヨーロッパ中世の奇譚集/ コプト聖人伝に見られる驚異な奇跡譚/ 中東イスラーム世界の写本絵画と驚異/ イスラーム美術に表された驚異の動物/ ヨーロッパ中世写本の挿絵に見る驚異/ ロマネスク床モザイクに見る驚異―オトラント大部分の分類不能な怪物たち)/ 第3部 驚異のトポス(ヨーロッパ中世の驚異譚における空間と時間/ 東方の驚異―ヨーロッパにおける巨大蟻の記述の変遷/ ペルセポリスとイスラーム世界の「七不思議」/ ストーン・ヘンジと驚異の国土/ 月から見える万里の長城)/ 第4部 驚異の転生(ヨーロッパ近世の驚異―怪物と魔女/ 驚異の部屋「ヴンダーカンマー」の時代)

【著者紹介】
山中由里子 : 1966年神奈川県に生まれる。1993年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中途退学。東京大学東洋文化研究所助手などを経て、国立民族学博物館准教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • PukaPuka

    速読した。世界を旅して各地の奇怪な話をガイドに解説してもらったような満足感。自分の専門外の分野の学術書だが楽しかった。

  • Go Extreme

    驚異: キリスト教とイスラームの社会史で異なる 教会と驚異の関係・迷信の悪化・奇跡が驚異を消し去る 中東イスラーム世界の写本絵画: 被造物ー英雄と怪異な生き物の遭遇 科学的に描写・恐怖感<自然の一部 ロマネスク床モザイク: 多様な人間・動物・怪物 表現の二面性≒キリスト教美術の象徴的意味 ヨーロッパ中世: 見える現実のものー遠方への旅 東方への探求心 イスラーム教徒: イプン・ファドラーンの旅行記 神観念や異端的な文化との遭遇 近代化の影響: 近代科学勃興や啓蒙主義→驚異や迷信否定 ヴンダーカンマーの変質

  • ヨシツネ

    かなり面白い

  • takao

    ふむ

  • rinv0925

    ゼミグループワーク

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