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ファシリテーション型生徒指導 対話が生みだす学びの共同体

山中信幸

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794812988
ISBN 10 : 4794812981
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

 2016年の中央教育審議会答申において、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善について、集団の中での個人に着目した指導や子ども同士の学びあい、多様な他者とともに問題の発見や解決に挑む協働的な学びの実現が求められました。しかし実際には、とりあえず話し合い、授業に発表する時間を取り入れるという形式化、形骸化された事例が多く見られ、求められている「深い学び」につながる授業改善になっているとは思えません。
 筆者は、本質的な授業改善の鍵は、教師と子どもの「関係性の再構築」にあると考えています。だからこそ、教師の指導のあり方を問い直し、「指導する者」から「支援する者」へ、「管理する者」から「ファシリテーター」へとパラダイムシフトすることが喫緊の課題であると捉えています。「ファシリテーター」としての教師とは、「学習者が表明するニーズに応えて、学習者の成長と変化を促し、支える」役割を担う者です。そして、ファシリテーターとして生徒指導にあたるということは、子どもたちの主体性を重んじ、人格の尊厳を損なうことなく、真摯に向きあうということです。教師が子どもたちの可能性を信じ、失敗を恐れずにチャレンジできる環境をつくれば子どもの成長は支援できるのです。
 特別活動は、このような理念に基づいた生徒指導を実現する絶好の場です。学級活動、児童会・生徒会活動、学校行事??これらは本来、子どもたちが主体的に参加し、民主的な意思決定や協働的な問題解決を体験する機会に満ちています。本書では、「マインドフルネスの実践」、「感情コントロール」、「自己効力感の向上」など、具体的で実践可能な方法を示し、特別活動を通して生徒指導のあり方についての検討を試みました。
 子どもたちが自分らしく輝ける学校づくりを目指す、すべての教育者に訴えたいです。

【著者紹介】
山中信幸 : 1958年兵庫県尼崎市生まれ。現在、大学非常勤講師、社会教育士、開発教育ファシリテーター。各地で人権教育や伝え方、問い方、授業づくりなどの研修講師として活動中で、JICA関西、JICA中国教師海外研修アドバイザーを務める。1981年〜2015年まで、3校で中学校・高等学校の社会科教師。2015年〜2023年まで、川崎医療福祉大学教授(専門:学校教育学・教師教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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